上司から同僚Aを新年会に連れて来いと言われた。

最近のお気に入り。チーズに数の子、プチプチが美味しい。
「無理ですって」
「どうしてよ」
「忘れちゃったんですか?」
「何を」
「KさんがAさんに抱きつこうとしたじゃないですか?」
「えー?そんなことあったっけ?いかんなあ」
今年の暑気払いで部長代理が酒に酔い、どういうわけかAに抱きつこうとした。わたしは側にいたのだけれど、自分の方に来たら嫌なので助けもせずにささっと逃げた。
結局未遂なのだけれども、そういうことをされそうになる事自体がAは嫌なのだ。そして、可哀想にきっとひどく嫌な思いをしたのだろう。
わたしは平成元年入社。良くも悪くもそういった類のことに慣れてしまって鈍感だ。
部長代理に「くるりさんは何カップ?」と聞かれても、「新冠かハスカップかなー」と返しておしまいにするが、Aは給湯室で騒ぐ。「くるりさん、さっきのセクハラじゃないですか!セクハラホットラインに言った方がいいですよ!」
捉え方は人それぞれ、わたしは流せても生理的に無理な人もいるだろう。Aは無理なのだ。自分に抱きつこうとした人間がいる飲み会に参加するなんてまっぴらごめんなのだろう。無理強いしてはいかん。
だから、このミッションはインポッシブル。

最近のお気に入り。チーズに数の子、プチプチが美味しい。