昨日はクリスマスイブ。自宅最寄り駅ではサンタガールとトナカイボーイがセブンイレブンの前でチキンを売っていた。ケーキ屋さんもすごい行列。でも、我が家のお夕飯は、普通に白菜鍋だった。なぜかっていうと。

ミルキーが小さかった頃は12月になれば部屋にツリーを飾り、ミルキーは七夕飾りにお願い事を書いた短冊を吊るすように、サンタさんに欲しいものを手紙に書いてツリーのそばに置いていた。
なので、我が家にくるサンタさんはミルキーの欲しいものをピタリと当てて持ってきてくれた。弟か妹以外は。
そして、一応は世間様同様、当日でなくてもクリスマス前後に、いつものお夕飯とはちょっと違う物を食卓に並べて、もちろんチキンとケーキも用意した。
鈍いミルキーがサンタさんが両親だと気付き、いつの間にかほしいものを直接親におねだりする行事へと変わっても、変わらずにチキンとケーキは用意していたのだけれど。
今年も12月に入り、もうすぐクリスマスだねという話から衝撃の言葉をミルキーから聞いた。
「お母さん、ミルキーね、お母さんが焼いてくれるチキンよりケンタッキーの方が好き」
「ええーっ??」
なんて酷いことを言うのだ、この娘は。いつも美味しいって食べてたじゃん!
忙しくて出来合いを買ってくる年もあったけれど、チキンレッグを買い、鳥肌のような気持ちの悪い鶏の皮にブツブツとフォークを刺し、タレを作って浸けてオーブンで焼いて。それなりに美味しい(焼きたてだからだけど)チキンを用意してきたのに。
「お母さん、今年はケンタッキーがいいなー」
「そ、そう?じゃ、そうしようか、お母さんも楽チンだし・・・」
わたしはカーネルおじさんに負けた。母の愛情が商業ベースの画一的な味に負けた。カーネルおじさんはプロだ。わたしには圧力を掛けながら揚げる勇気も技術もない。
「お母さんの鶏だって、美味いじゃないかよー」
マイケルの慰めが、どうにも虚しく、とてつもない敗北感。
早速ケンタに予約をしたが、受取時間が細かく指定されていて、今夜25日の19時半が約束の時間になった。
「ミルキー、お金出すよ!」と支払いを申し出てくれたけれど、アプリの会員登録がわたしだったので、わたし名義のカードで支払うことに。4000円、お母さんなら半分以下の値段で作れるよ!(-_-;)
受け取りは仕事帰りにミルキーが行ってくれることになった。ケーキ係はマイケル。各々方、しっかりと職務を果たすこと。
わたしは、ケンタッキー風のコールスローでも作るかな。
かんたん酢で適当に切ったキャベツと人参を浸け、絞ったらスイートコーンとマヨネーズで和えると近い味になります。
カーネルサンダースに負けた。わたしだけじゃないよね、大抵のお母さんは負けるよね。そうあってほしい。
まあ、ケンタ、美味しいからね、やむを得ないよね。
でもでも。お母さんはトホホ感でいっぱいなホーリーナイト。
