年が明けて、我が家に「ぶら下がり健康器」がやってきた。
猫背のマイケルが姿勢矯正と肩凝り改善を目的にアマゾンしたもの。
年末からぶら下がり健康器を買いたいと思うがどう思うかと聞かれ、今更だけれど自分がやりたいならやればと反対はせず。
ある日。わたしが外出から戻ると、組み立て終わったぶら下がり健康器がリビングに鎮座。狭い部屋がますます狭くなっていた。
マイケルがわたしにぶら下がってみろと言う。
「これ、難しいぜ、俺様は肩が痛くて5秒もぶら下がれなかった」
わたしがよじ登ってぶら下がると。。。
「あれ?よくもそんなに重たい体を支えられるな」
30秒ほどして手のひらが痛くなって下りると、なんでできるのか聞いてくる。雲梯と一緒だと言っても納得していない。
重たいわたしが自分より長くぶら下がれたのがそもそも気に入らないのだ。
そこへミルキーが帰ってくると、「これ、難しいぜ」とミルキーにもやってみろと言う。
ミルキーは腕は細いがなぜか握力、腕力ともにあり、1分ほどぶら下がってから手のひらが痛いと言って下りた。
なんでできるかと聞かれ、ミルキーも雲梯と一緒だと答えていた。
家中で1番ぶら下がり時間が短いマイケル。その日から平日は朝晩。土日は朝昼晩とぶら下がり続けた。
1か月もすると、1分は余裕でぶら下がれるようになっていた。背中が伸びたのか、それまではギリ床には踵がつかなかったのにぺったり着くようになった。
マイケルは毎日コツコツと何かを続けることが得意。これは本当に尊敬しているところなんだけれどもどもども。
一昨日から右手の小指と薬指が痺れると言う。肘から下が痛み、夜も痛みで目が覚めたらしい。手首に小さなぶつぶつができた。
なんだ?なんだ?といろいろ調べ、肘部管症候群ではないかと。
昨日、職場近くの整形外科で診察してもらったところ、やはり肘部管(ちゅうぶかん)症候群との診断。
肘部管症候群というのは、小指薬指の感覚と、指を伸ばしたり閉じたり開いたりする手指の筋肉を支配している尺骨神経が、肘の内側の肘部管というトンネルの中で慢性的な圧迫や引き伸ばしを受けて発生する神経麻痺。
慢性的な引き伸ばし、まさにぶら下がり健康器じゃないか!
そして、手首のぶつぶつが昨日よりも増えていることが気になったマイケルは今日皮膚科で受診をすると、帯状疱疹と診断された。
家で1番好き放題しているマイケルにどんなストレスがあるんだとわたしは訝しんだが、肘部管症候群による帯状疱疹とのことで確かに尺骨神経に沿ってぶつぶつが出ていた。
2日連続のお医者通い、レントゲン、お薬などで1万円近くかかったらしい。可哀想にしばらくは肘を伸展位に保つようにしなければならないそう。
やっぱり何事もほどほどがいいのだ。
過ぎたるは猶及ばざるが如し。薬も過ぎれば毒になる。まさに中庸が大切。
