今朝、5時半過ぎに家の固定電話が鳴った。何事???
「もしもし、くるりちゃん!おばちゃんです!こちらは午後のあー、1時半です!」
なんだ、おばちゃんか・・・
コロラド州デンバーに在住の母の姉だ。昭和6年生まれの88歳。今年、軽い脳梗塞を起こし歩行器を使ってはいるようだがとても元気。
「くるりちゃん、寝てましたか?早くしないとあなたたち出掛けてしまうからおばちゃん待って電話したんだけど」
「早すぎるよー、誰か死んだかと思ったよ」
「ホント?誰も死なないから大丈夫!」
「おばちゃんは元気なの?」
「元気よ元気。でも本当のことを言うとたまにちょっと気持ちが落ち込む。いろいろなことが出来なくなっちゃったからね。でも、大丈夫よ、おばちゃんは元気になる」
用件はマイケルのお母さんにお茶は沢山あるから送ってくれなくていい、クリスマスが終わるまでは郵便局がすごく混むからしばらくは物を送れない、おばちゃんはいろいろなことが億劫になってしまったから日本にいる親戚筋への電話とかは年明けにゆっくりすると伝えてほしいとのことだった。
「おばちゃん、何か欲しいものある?お味噌汁とか」
「お味噌はあるから要らないわよ、そうだ麹、麹が欲しいわよ、お肉を漬けたら柔らかくなって美味しくなるんでしょう?」
「わかった、今度送るね」
「くるりちゃんは?くるりちゃん何が欲しい?チョコレート?」
「チョコレート要らない、トイレに行きたい」
「え?」
「トイレ、御不浄に行きたいの!」
「御不浄?OK、行ってらっしゃい(笑)バイバイ、またね、バーイ」
「あ、くるりちゃん、昆布食べないとダメよ、昆布よ、バーイ、メリークリスマス!」
おばちゃんは昔の日本語を話すのでトイレに行きたいというよりも御不浄へ行きたいと言った方が通じる。
わざわざ電話でなくても、メールで済むような気がしたけれど、メールを打つのも億劫になってしまったのかもしれない。
とりあえず、誰も死んでなくてよかった。
おばちゃんは戦後すぐに渡米してしまったので、物がない日本という感覚なのか、いろいろ送ってくれる。送料だってバカにならないのに。
スターバックスコーヒーがまだ日本に上陸する前に、ここのコーヒーはカフェインレスで体に良いとコーヒー豆を沢山送ってくれたことがある。その時はこんなに流行るなんて思いもしなかった。
おばちゃんが送ってくれたフルーツ。グループフルーツの仲間、オロブランコ。酸味はなく甘くて美味しい。うちの近所では売ってない。

こちらは冷凍のハム。解凍が大変なのだ。美味しいんだけれど。とりあえず、今日は箱だけ。

おばちゃんは麹が欲しいのか。乾燥麹より塩麹の方がめんどくさくなくて使い勝手がいいだろうな。海外発送してくれるところ、あるかな?