ひょんなことから、横浜商工会議所発行の「商工季報」をいただきました。
ぱらぱらとページをめくっていて、気になった記事を2つ。
1. 渋沢栄一とその思想に学ぶ「渋沢栄一の勉強法」
(作家・グロービス経営大学院 客員教授 守屋淳)から引用
481の会社、600余りの社会事業に関わり、
ノーベル平和賞の候補に2回もなりました。
江戸時代に豪農の子として生まれ、
6歳から父に、8歳から従兄の尾高淳忠に漢籍を学びます。
そのとき、尾高からアドバイスを受けます。
「読書の読解力をつけるには読みやすものから入るのが一番よい。
どうせ四書・五経を丁寧に読んで腹にいれても、
真にわが物になって、働きを生ずるのは、
だんだん年を取って世の中に関わっていった上にあるのだから・・・」
とりあえず何でも面白いと思ったものを、熱心に読めば、
いつか読解力がついて、難しい本も面白く読めるようになるというのです。
そして、渋沢は、大の本好きになり、特に歴史書の類を多く読みました。
結果、「物事を判断するさいは、自分とは反対の意見も含める形で
幅広く情報を集め、それをもとにして大局的に見ることが重要」
という柔軟な考え方を身につけたのでした。
2. トレンド通信「去年と同じで売れるわけないでしょう」
(日経BP社「日経ビジネス」シニアエディター 渡辺和博)から引用
要約すると、
2月に東京ビッグサイトで開催される
「東京インターナショナル・ギフト・ショー春」を毎年見に行き、
定点観測をしていると、次のことに気づきます。
「お客さん視点」「バイヤー視点」のものが少ないということと、
「この商品は前にも見たな」というものが以前と同じに並んでいること。
商談会や展示会は、繰り返し出ることが大切なのですが、
「同じ商品でも去年とは何かが違う」ことが大事な条件になります。
問題は、前回、お客さんやバイヤーから聞いた話が反映されているかどうか、
つまり、市場の声に耳を傾ける姿勢があるかどうかがポイント。
例示として、
グリコの「ビスコ」やジョンソン・エンド・ジョンソンの「ベビーオイル」。
この少子化時代に、ターゲットを幼児から20代~30代の働く女性に
シフトし、売り先、売り方、見せ方を変えることで市場を広げました。
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いずれにしても、できそうで、できないのが、人の常というものです。
でも、知らないのと、知っているのとでは、大違いですよね。
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