当時、横浜生糸検査所は、すでに高層棟の改築が行われて、背後に広がる帝蚕倉庫の赤レンガ倉庫群とは異質な空間をつくっていました。
改築は、建物が横浜市認定歴史建造物となり、その外観を維持したまま背後に付属するかたちで高層棟を建て、横浜の発展を象徴する存在として後世に伝えようというものです。
湿度変化の少ない倉庫で保管しなければならないものがあって帝蚕倉庫へ行った記憶があります。
帝蚕倉庫株式会社のホームページには、大正15年4月帝国蚕糸倉庫株式会社を設立。
横浜生糸検査所の附属倉庫として中区北仲通に建設された赤レンガ造りの倉庫群で、7月に営業を開始したそうです。
鉄道のホームのように見えますが、昔の荷役ってどんな様子だったのでしょう?
戦時中、生糸検査所は海軍に接収されていて、この倉庫には機雷や爆弾が保管されていたそうで、横浜大空襲では火の海になったものの、発火爆発には至らなかったと話に聞いています。
現在は、北仲ブリック&ホワイト(ここをクリック!)という名で再開発されて、タワーマンションとおしゃれな店舗が並んでいます。
そういえば、本町通りに面して建っていた富国ビルは、モダンな建築で惜しまれながら解体された記憶があります。
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