散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

60代のことばたち「安倍清明」

2022年02月28日 | ★集メタ坊屋敷ごみ

藤巻 一保 著/学習研究社・謎の大陰陽師とその占術・64ページ目
ダキニは閻魔天の眷属の小夜叉神である。一切の生類の肉を自らの食糧としているが、中でもとくに好んで食すのが、”人黄(じんのう)”だ。人間の頭蓋骨の頂上には十字の割れ目部分がある。そこに六粒の”天津霊(あまつひ)”があり、これを人黄と呼んでいる。人黄は生き物の魂魄で、呼吸と一緒に人体に出入りして命を保ち、また、懐妊の種となって人身をつくる。ダキニはこれをもって最上の美食とするのである。
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本の裏表紙には、
生霊、死霊が跋扈する妖気渦巻く平安京に、白狐を母とする異能の陰陽師・安倍清明は忽然と現れた。天文地理に通暁し、古今未曽有の占断の達人といわれ、式神を自由自在に操った希代の陰陽師・安倍清明。その清明の隠された全生涯を、新発見の資料を基に、ここに明らかにする。
と記述されています。
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ダキニ(荼枳尼天)は、インドでは鬼神で、人間の死を事前に察知して心臓を喰らう夜叉と信じられ、右手には切断した人間の手、左手には足を持って、喰らいつくという姿で描かれます。この神を日本に持ち込んだのは密教で、弘法大師空海だという説があります。密教の外道の法「荼枳尼法」は、その行者が鬼神が好む肉や人身の黄燕を供養して祀り、それを鬼神・ダキニが甘受すれば、そのしるしとして行者の望むものを速やかに成就させ、気に入れば壇上に置いた人や狐の頭蓋骨の中に住むようになり、その持ち主は無数の法術が駆使できるようになるとされます。やがて中世にはダキニが天照大神の本地として天皇の即位式に用いられるようになり、右手に剣、左手に宝珠を持ち、白い霊狐にまたがる天女として描かれるようになったのです。
これにまつわる信太大明神の白狐が安倍清明の母になるのですが、その話は本をお読みくださいませ。

>>>「100ページ目のことばたち」由来


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