秋の気配。といえば、オフコースの楽曲で、その昔、よく口ずさんでいた。
「あれがあなたの好きな場所
港が見下ろせる小高い公園」
ではじまり、
「こんなことはいままでなかった
僕があなたから離れていく」
という、小田和正さん特有の高音域でサビが繰り返される。
この歌詞にある公園は、山手の「港の見えるが丘公園」といわれている。
昔はもっと木々が低くて、公園から氷川丸とマリンタワーを横手に見て、新山下町の貯木場と倉庫群が見渡せた。
入口に10台ほどの駐車場があり、日の入りぎわに車を止め、港を見下ろすテラスに行き、氷川丸が黒いシルエットになり、マリンタワーの灯台の明るい光がサーチライトのように、海からの湿った空気をうっすらと投射する。遠く日本鋼管やコンビナートの赤い炎が蝋燭のように揺らめく。
横浜へ来る恋人たちは、愛を語らうのと同時に、将来を誓いあうことが多いという。それだけに「僕があなたから離れていく」のは、どんな状況に陥ったんだろうと考えた。
当時は単純に「男が彼女に飽きたんだ」と思ったが、歳を経て、いろいろな人生を歩んでいくうちに「将来を語るくせに、なかなかプロポーズをしてくれない彼氏に愛想が尽きてきて、だんだんよそよそしくなってきた」情景なのだと合点するようになった。
そんな秋の気配もどうでもよくなった年齢となると、道を歩いていて、さわやかな秋の空気とともに漂う金木犀の香りに、つい立ち止まるようになった。下世話だが、便所の香水・サンポールの頃から、次にキンモクセイの香りが出たときには、しばらく香り=トイレを連想する時期があった。今は、ラベンダーとかローズマリーが流行り、無香消臭へとシフトするに及んで、純粋にキンモクセイの香りを秋の気配と思えるようになったのには、実にありがたい。
港北区日吉本町の金蔵寺には、市の名木古木に指定されたキンモクセイがあるので出かけてみてはいかがだろう?
「あれがあなたの好きな場所
港が見下ろせる小高い公園」
ではじまり、
「こんなことはいままでなかった
僕があなたから離れていく」
という、小田和正さん特有の高音域でサビが繰り返される。
この歌詞にある公園は、山手の「港の見えるが丘公園」といわれている。
昔はもっと木々が低くて、公園から氷川丸とマリンタワーを横手に見て、新山下町の貯木場と倉庫群が見渡せた。
入口に10台ほどの駐車場があり、日の入りぎわに車を止め、港を見下ろすテラスに行き、氷川丸が黒いシルエットになり、マリンタワーの灯台の明るい光がサーチライトのように、海からの湿った空気をうっすらと投射する。遠く日本鋼管やコンビナートの赤い炎が蝋燭のように揺らめく。
横浜へ来る恋人たちは、愛を語らうのと同時に、将来を誓いあうことが多いという。それだけに「僕があなたから離れていく」のは、どんな状況に陥ったんだろうと考えた。
当時は単純に「男が彼女に飽きたんだ」と思ったが、歳を経て、いろいろな人生を歩んでいくうちに「将来を語るくせに、なかなかプロポーズをしてくれない彼氏に愛想が尽きてきて、だんだんよそよそしくなってきた」情景なのだと合点するようになった。
そんな秋の気配もどうでもよくなった年齢となると、道を歩いていて、さわやかな秋の空気とともに漂う金木犀の香りに、つい立ち止まるようになった。下世話だが、便所の香水・サンポールの頃から、次にキンモクセイの香りが出たときには、しばらく香り=トイレを連想する時期があった。今は、ラベンダーとかローズマリーが流行り、無香消臭へとシフトするに及んで、純粋にキンモクセイの香りを秋の気配と思えるようになったのには、実にありがたい。
港北区日吉本町の金蔵寺には、市の名木古木に指定されたキンモクセイがあるので出かけてみてはいかがだろう?
それらがだんだん大きくなってきたとき、「過激派がここに潜んだりしたら困るぞッ」と言いがかりをつけて、かなり切られてしまったそうです。
それでもまだ残っているキンモクセイが、警察の腐臭を消してくれています。
どちらにしても、この時期限りしか役に立たないか?