オフコースの「秋の気配」は、私的には今の時期としか思えない。
秋の気配というからには、夏が過ぎて秋めいてきたことを意味しているのだろうけれど、
心象風景としては、冬の訪れを予感させる。
秋の気配を拾いに、ちょっと散歩してみた。
横浜公園の日本庭園(見出し写真)は、陽射しが暖かいのか色づきに精彩がない。
アニメ「コクリコ坂から」にも描かれた西之橋は、
関東大震災後の大正15年に復旧した。
横浜中心部のほとんどの橋は、当時、震災の揺れに耐えられなかった。
安政の大地震経験者がいた明治政府は、災害に強い帝都建設計画をもっていたが、
日清・日露戦争の戦費調達でままならず、震災で壊滅するに至って、
復興ののろしをあげることになる。
昭和10年に山下公園で「関東大震災復興記念横浜大博覧会」が開催される。
お祭り気分になれるまでに震災から12年余りの歳月を要したと考えられる。
ウィンドウショッピングという言葉がピッタリの元町商店街は、
クリスマスの飾り付けもどことなくアカ抜けている。
元町ブールの観覧席に立派な大木が生えていた。
今のように、全国、学校や町なかにプールなどなかった時代、
元町プールでは様々な水泳大会が挙行された。
オリンピック選手の勇姿を、この木は何回も見てきたに違いない。
洋館も紅葉となると、どことなく日本的に見えるのはなぜだろう?
今、クリスマスにちなんだ飾り付けなどをして来館者を楽しませている。
静かな山手の住宅街も、ひっそり目立たずというコンセプトから、
しっかりアピールする家も増えてきた。
こうなると、閑静な高級住宅街にも、
ウォッチングを楽しむ散歩者が増えてくるかもしれない。
山手の通りから見えるベイブリッジ。
それにしても、
よくこんなものを造ろうという巨大プロジェクトに取り組んだ人がいたものだ。
新本牧といわれる地区には、大きなマンション群のまわりに遊歩道が整備されている。
ほとんどの落葉樹は葉を落とし、スズメたちが楽しそうに戯れていた。
ミナトに戻る。
寒いけれど、夕景から夜景に変わる時刻の大さん橋は、多くの観光客で賑わっていた。
ミナトには、やはり氷川丸とマリンタワーが絵になる。
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