子どものころ、典型的なテレビっ子でした。
NHKのブーフーウーのエンディングとともに家を飛び出し、土手を滑り降りると幼稚園のベルの音に間に合うように教室に潜り込む日々を過ごし、月光仮面では二挺拳銃、ナショナルキッドなんてのもありましたね。
小学校では、まず隠密剣士で、風呂敷を頭にかぶり、新聞紙を筒状に丸めた刀をベルトに挟んでいました。
忍者部隊月光が流行ると、新聞紙の刀はひもで背中にしょって、野球帽には迷彩よろしく木の枝を刺し、広告で作った手裏剣をシュシュシュっとやったものです。なぜか秘密基地は近所の椿の大木の上で、朝は近所の同級生ともども坂を駆け下り、学校の石階段は2段ずつ駆け上がるのでした。逃げ足を鍛えるためという理由で、小学校裏手にある寺の鯉をザリガニ釣りの要領で釣り上げると、必ずお坊さんが「こらっ!」と怒鳴るのと同時に蜘蛛の子を散らしたように逃げまわりました。
ウルトラQとか怪奇大作戦とかいう特撮ものを見ては「竹の花が咲くと良くないことが起こる」と信じているうちに、さまざまな怪獣が出現しはじめます。
すると、我らがヒーロー・ウルトラマンの登場です。
科学特捜隊のマークは「流星」なので、その当時、サッポロビールを飲んでいる人が少なかったから、なんとか★の王冠を入手して胸ポケットにつけ、ノック式のボールペンか小型懐中電灯があれば、もうハヤタ隊員でした。
ララミー牧場・・・いや、名犬ラッシー、いや、リンチンチン、保安官が出てくるのはなんだったかなぁ?遊びのドロケイでは、なぜか警察官ではなく保安官が主役で、しっかりと★の王冠が役立ちました。
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ところで、ドラえもんのテレビアニメは、1973年からだそうです。
メタ坊世代では、息子や娘と劇場映画を観に行った思い出の方が多いかもしれません。
メタ坊世代が夢中になったロボットは、たぶん鉄腕アトムで、これは21世紀の話でした。
ドラえもんは、22世紀からやってきたネコ型ロボットです。
新型コロナでロボット社会が現実味をおびてきそうですが、ロボット開発が始まった頃は生活を豊かにするものといっていました。しかし、正直なところ、貧富の差を作り出し、不要な人間を選別するためのものという気がしてなりません。
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