神奈川県薬剤師会が開催した講座に行ってきました。
会場は、横浜駅東口の崎陽軒本店の会議室です。
講師は、平塚駅前商店街・七夕通りにある岡本薬局の薬剤師・桐生さんです。
岡本薬局は、大正6年創業、百年も続いている薬屋さんだけに、
「漢方」とは切っても切れない関係にあるのでしょうね。
さて、講座は、ときどき別の話やパフォーマンスを織り交ぜながらすすみました。
身近な「漢方」として、お正月の「お屠蘇」や、うどんなどにかける「七味唐辛子」のお話。
そして、漢方の基本として「五行(木・火・土・金・水)」の考え方のあと、味見です。
「桂枝湯」といって、桂皮、芍薬、大棗、甘草、生姜の5種の生薬を煎じたもの。
口あたりは「甘い」のですが、ノドに少々苦みを感じ、
飲み終えたあと胃がポッポと温かくなりました。
「桂枝湯」は、中国の『傷寒論』という医学古書の最初に出てくる薬だそうで、
これに、葛根と麻黄の2つの生薬を合わせたものが、
「風邪」の薬として、よく耳にする「葛根湯」です。
神奈川県が「健康長寿日本一」をめざして進めている「未病改善」。
健康と病気の間、つまり、医者にかかるほどの症状がはっきりしていなくて、
なんとなく怠いとか、ちょっと食欲がないとか、背中が張った感じがするとか、
その状態を改善しようということ。
それに効果を発揮するのが「漢方」ということで、
頼りになるのが、まちの薬局の薬剤師さんという訳です。
これまで「薬膳1」「薬膳2」「薬草」と、関連ある講座を受けてきました。
薬膳料理のシェフ、薬科大学の准教授、薬剤師と、
「陰陽五行」を基本とする「漢方」や「中医学」の考え方は共通しているようでしたが、
その応用・実践については、3者3様で面白いと思いました。
やはり長い目で見て、取り入れやすいのは「薬膳」で、未病に備えるのがよさそうです。
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