この景色に見える特徴的な近代建築、第1回配信から気になっていました。
そうです。
横浜の旧根岸競馬場一等馬見所です。
戦時中は、海軍の印刷所で、軍票などを印刷していたとか、外国人居留地に位置していたことから横浜大空襲の標的から外れ、戦後は外地引揚者の一時収容施設だったとか、また、接収解除で返還後に取り壊しの話があったとか、さまざまな歴史を見てきた近代建築物です。
これが、大阪テレビと松竹撮影所の制作でテレビ放映され、TVerでも無料配信されている「名建築で昼食を!」の池田エライザさん演じるヒロインの住むマンションから見渡せるようなのです。
「名建築で昼食を!」は、第1話:アンスティチュ・フランセ東京、第2話:自由学園明日館、第3話:ビヤホールライオン銀座七丁目店ときて、第4話は、白金台にある東京都庭園美術館です。
情報は、テレビ大阪の公式ホームページ(ここをクリック!)で確認していただくこととして、問題は、マンションのロケ地です。
中区大芝台にある中華義荘(ここをクリック!)に行った折、あの丘の上から見えた景色に似ています。
ヒロインがドアを開ける前に、ちらっと見える丘の上に伸びる道。
そして、この昭和レトロなマンションは、40~50年代ものかな?
室内もこれまた昭和レトロで、今どき流行っている雰囲気なのだそうです。
実のところ、JR根岸線山手駅から徒歩圏に位置する物件は、このドラマのマンションを思わせるようなものが多く点在していて、若い人たちが好んで住む傾向があるようです。
とにかく、テレビ大阪で、名建築は東京中心なのに、ヒロインの住むところは横浜・大芝台というのはマニアックすぎて、よくもまぁここを!といったロケ地のこだわりに、すごく好感が持てます。
時間的な余裕ができたら、ぜひ「乙女建築」を見て回ろうと思います。
みなさんも一度、ご覧になってはどうでしょう?
それにしても、こんな屋上がついているなんて素晴らしいです。
韓国映画のミッドナイトランナーをリメイクした話しから始まるドラマですが、チャイナドラゴン的な要素を含ませているためか、福富町の戦後復興住宅をロケ地に使っていました。
後半は、伊勢谷友介さん演じる警察学校教官の過去が暴かれていくストーリー仕立てとなっていて、最終回を待って「逮捕」となったことの「?」は、このドラマを見ていた人だれもが思ったに違いありません。
中華義荘と大芝台公園の間の坂の途中のようです。ストリートビューで探してみると…。2階の黄色いドアや入口横の「AKIYAMA MANSION」のパネルでしっかり確認できました。ビューでは洗濯物がかかり、管理者(白井組)の看板も付いていますが。
でも、よくもまぁ、このマンションを使おうって、誰が探して、いいんじゃない!ってことになったのでしょう?
知っている場所がロケ地に出てくると、テンションがあがりますもの。
どうせなら「名建築で昼食を」part2を横浜にこだわって作って欲しいですね。
そうしたら、初回は「横浜正金銀行」かな?
どこかオススメの建築物ありますか?
いよいよ最終回ですが、名残り惜しんで楽しみに観たいと思います。
横浜在ではないのでよく分かりませんが、写真などで見た『横浜美術館』(歴史はないですが…)かな。
日本を代表する建築家・丹下健三氏の設計です。
ところで、新型コロナで厳しい状況が続く中、テナント料の取り立てが厳しいからなのか、横浜市の建物からレストランやティールーム、ついにはコンビニまで撤退が続出しています。
「名建築で昼食を」part2を体現してみようと思ってみたのですが、なかなか世の中は甘くないものですね。