散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

食べる薬! 知って得する薬膳効果、その2

2018年06月26日 | ☆たまに修行

瀬谷区生涯学習講座「食べる薬! 知って得する薬膳効果」の2回目の受講です。
今回の講師は、南青山「Essence」というワインと薬膳中華のお店の、
薮崎友宏オーナーシェフによるお話です。
もともと、静岡の小さな食堂を営む家に生まれ、
調理師免許取得後、親の意向で横浜中華街・菜香新館に修行に出ました。
母親が糖尿病を患ったことから、
「食」と「健康」に関心を持ち、様々な知識・資格を得て今に至ります。

さて、講義です。
「薬食同源」は、中医学理論で、薬と食べ物は源が同じということ。
日本では「薬=苦い、まずい」というイメージが強いので、
NHKが「医食同源」という四字熟語をつくったのだそうです。
「天人合一」は、人は自然とともにあり、季節のものを食べること。
「身土不二」は、地産地消のこと。
「一物総体」は、1つの素材があれば、すべてを食べること。
「似類補類・似臓補臓」は、悪いところに似たものを食べると治ること。
頭の調子が良くないならクルミを食べる=クルミが脳に似ているから。
皮膚ヤケドには鶏皮を、腎臓疾患には豆を、という具合に。
「足があれば、イスでも食べる」というのは、
この考え方から転訛したものでしょうか?
髪が薄くなると、
髪菜という淡水モズクが髪の毛に似ているので、
食べると髪の毛がはえてくると信じられているのだそうです。
日本の民間療法でいうワカメやコブが髪の毛に良いというのも、
これを真似てのことでしょうが、
この前、テレビで根拠がないといっていたので、
信じていたメタ坊は、正直、ガッカリしました。

話を戻します。
中国伝統医学には、古代思想の「陰陽五行論」が基本とされていて、
森羅万象すべてのものを陰と陽の、
相対する二つの概念に分けて考えます。
この二つの気、陰気と陽気が混じり合って、
「木・火・土・金・水」という5元素ができました。

これを「相生」関係で考えた場合、
「木」が燃えて「火」が生まれる
「火」が燃え尽きて「土」に帰る
「土」の中から「金(属)」が生まれる
「金」の周囲に「水(滴)」が溜まる
「水」は「木」を成長させる

これを「相克」関係で考えた場合、
「木」は根を張って「土」から養分を奪う
「土」は堤となり「水」の流れをせき止める
「水」は「火」を消す
「火」は「金(属)」を溶かす
「金」は形を変えて斧となり「木」を切り倒す

その上に、1年を二十四節気に分けて、
ほぼ15日ごとに特徴的な「気」に分類して、
そのときどきの気と、体質・体調の具合で、
病気の予防・治療、健康保持のために、
食材と生薬を組み合わせて、食養生しようという訳。

この日は、薬膳スープの試飲がありました。

鶏肉、冬瓜、ハトムギ、金針菜、緑豆、ナツメ、蓮の実、生姜、
トウモロコシ、トウモロコシのヒゲ、山伏茸、陳皮、ウド

最初は、味が薄いと感じましたが、何度か口するうちに味をシッカリ感じはじめ、
最後には、コクと深みが押し寄せるといった薬膳スープでした。
そのうちに、じわじわっと汗がにじんできて、夕方まで体の芯からほんわかしていました。
梅雨の季節は、湿気が体に影響を与える「湿邪」を避けるために、
身体や血の過剰な熱を冷ます食材を使うよう心がけると良いそうです。

麦茶を飲んだり、キュウリやナス、サヤインゲン、スイカなど、
旬の食材は「理」にかなっているようです。


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