散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

借りぐらしのアリエッティ

2010年07月19日 | ☆たまに娯楽

小人(こびと)の世界には、掟(おきて)があった。
「人間に見られてはいけない」

スタジオジブリのある東京都小金井市の古い屋敷に住むアリエッティとその父母。
と書きたいところだけど、企画・脚本の宮崎さんは、日本のどこでもいい、例えば小金井でも・・・と語ったことから、限りなく小金井に近い広い庭(小人にとって森)がある「お屋敷」の床下を“借りて”住んでいるアリエッティ一家。

原作は、イギリスの児童文学。
だから、舞台は日本でも、アリエッティ一家はイギリス人、いやいやイギリスの小人。
「借りぐらし」は、このアニメのための造語で、今のような大量消費、蓄財といった世の中ではなく、必要な物だけを床上の人間世界から手に入れ(借り)て、その日、その日を慎ましやかに暮らしていくことを意味し、父が勇敢に「かり」に出かけ、母が家を守るという、昔、どこの家庭でも見られた暮らしぶりのことをいうらしい。

アリエッティは、普段、髪をおろし、妖精を思わせるかのような白(ベージュ?)の着物を着ているが、「かり」に行くときや、行動を起こすときには、洗濯ばさみのようなもので髪を束ね、赤い服に着替える。
アテレコを担当している役者さんが誰か、事前にチェックしておくと、登場するキャラクターがその役者さんに似せて描かれているように見えてくるから面白い。
小人目線の背景や小道具を見ていると、家でも庭でも大きな世界なのだということがわかる、描き込み方もいつもどおり微に入り細を穿っている。
見終わったとき、ひょっとしたら、近所の少し古びた屋敷の床下には、小人達が住んでいるのかもしれないと思えてくる。
この企画は、40年前にすでにあったが、今の世の中=景気が落ち込み、環境問題に敏感、だから世に出せるといっているけれど、問題はひょっとしたら「小人」のことなのではないかと私は思う。

午後9時上映なのに、グランベリーモールの109シネマズは、この混みようで、満席でした。(見出し写真)


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2 コメント

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Unknown (八丈島のととろ)
2010-07-19 23:13:14
映画会社からもう許諾もらってるなんてエネルギッシュですばらしい方ですね。でも見ようと思っていた映画なので微妙です。自分なりの感性も大切にしたいなー、面倒くさがりやなんですみません。
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ご忠告感謝! (管理人)
2010-07-20 21:21:59
今一番の話題の映画でした。
ちょと興奮して、
ついつい色々書きすぎちゃいました。
ご指摘のとおり、修正しました。

修正後の内容でしたら、
ジブリの広報でもコメントしていたから、
いいんですよね?
返信する

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