散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

やじきた道中てれすこ

2007年11月25日 | ☆たまに娯楽
やじきた道中のやじきたは、ご存じ弥次喜多に違いないのだが、てれすこは、てっきりテレスコープ(望遠鏡)のことで映画の業界用語か何かカメラのようなものをいっているのかと思っていたら、映画の冒頭で謎が解けた。あながち間違いでは、なさそうだが‥‥。フーテンの寅さんや釣りバカ日誌に続く、笑いあり、涙あり、ほっとした気持ちで映画館をあとにすることができる日本的娯楽映画の真骨頂という話しもちらほら噂になったので、早速見に行ってきた。なんといっても、中村勘三郎の弥次さん、柄本明の喜多さん、小泉今日子の花魁・お喜乃のかけあいが楽しい。また、そのほかの配役陣もハマリ役が多く、結構な出来だ。あえていうなら、星野亜希の花魁、吉川晃司・鈴木蘭々の浪人者夫婦はミスキャスト。松之助ではなく三枝を使い、奉行の寛平ちゃんとの御白州の場はアドリブありの騒がしいものにして欲しかった。ストーリー展開は落語話が軸になっている。そのため、江戸時代の文化や風俗、落語を少々知っていないと、笑いのツボがわからない。かといって、落語のオチとは違う内容に変わっていた場合、知らない人は笑えるが、知っている人は「えっなんで?」と絶句することが多い。狸賽をネタにした、子狸をサイコロに変えて賭場へ行く話しも、丁半博打で子狸が針に刺されるのでは面白みがない。どうせなら、小遣い稼ぎに旅籠でチョボイチ(茶碗に賽を投げ入れる賭け事)をして、やはり、仕舞いには天神様に化けてしまい、イカサマがバレてお詫びに振る舞った酒で喜多さんが大暴れしてしまう方がいいと思う。ともあれ、そこそこ楽しい気分で映画館をあとにできた。ぜひともシリーズ化して、次回作に期待したい。原作の弥次喜多道中記は、江戸時代大ベストセラーで全国の街道を歩き回り、一大旅行ブームを巻き起こしたのだから。公式サイト→http://www.telesco-movie.com/

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