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忍者ハットリくんと、服部半蔵とでは、どちらが有名なのだろう?
半蔵門は、江戸城の正面に位置する大手門とは、真反対にある裏門といおうか、搦手門とされる。
甲州街道に繋がっており、江戸城有事の際には、将軍が甲府へ落ち延びる道筋にあたる。
あの新撰組も鳥羽伏見の戦いに敗れて将軍が江戸城に戻った折、甲陽鎮撫隊と名を改め、甲府の守りに向かったが、進軍が遅れ、勝沼で敗走している。
吹上御所に近く、普段使いの門として、一般人の出入りはできない。
間口も狭く、両脇は急傾斜面の堀となっているのは、いかにも侵入者を防ぐ構造だとわかる。
目を遙か先に向けると、警視庁の建物と一団の官庁街が見えてくる。
緩やかに坂を下っていく。
道路を隔てて、右手には、国立劇場、最高裁判所と建物が見える。
そう、ここが三宅坂だ。
江戸百にも描かれた柳の井戸を確かめていると、後ろから、次々に地元高校の生徒の一団がランニングして追い越していく。
堀には、黒い小さな塊が浮いている。
カイツブリと思っていたのだが、調べてみるとキンクロハジロという野鳥らしい。
とにかく、集団でプカリプカリと浮いている。
すると、丘の上に国会議事堂が見えてきた。
それで、ちょっと寄り道。
老若男女、大勢の人が門の中を、ずいぶんうごめいている。
警戒中のおまわりさんに尋ねてみると、参議院は1時間毎に見学コースを設けているので、裏手へまわって参集時間の15分前に申込みを済ませればよい、という。
今回は予定していなかったので、また今度。
さて、三宅坂に戻ると、桜田門と丸の内ビル群が見えてきた。
桜田門外の変で、入れなかった井伊掃部守はどこで凶刃に倒れたんだろう?
水戸浪士によるテロが、尊王攘夷派の決起を促し、歴史の大きなうねりとなっていく。
その前にそびえる警視庁の建物を「桜田門」と呼ぶのは、何か由来があるのかなぁ?
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