散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

遠望・富士山2020.03.11(Q)

2020年03月11日 | ☆撮!富士 #Fuji

黄色の旗に「Q」の文字。
避病院には「黄色ノ布ニQヲ黒記シタル標旗」を掲げる決まりがありました。
Qは、検疫という英語の頭文字です。
イタリア語では「40」を意味していて、
中世イタリアの貿易都市・ヴェネチアではたび重なるペスト侵入の経験から、
12世紀には40日間の船舶隔離をするようになっていました。

現在、入国する船舶の検疫は「無線検疫」で行われ、
ほぼ 99 %がその方法です。
横浜検疫所の検疫業務(ここをクリック!)

検疫前の通報により船舶内に有症者がいることが把握できた場合の対応として、
厚生労働省の定めた
「検疫に関するガイドライン(ここをクリック!)」
には、
有症者で患者となった場合、医療機関への移送を準備。
有症者でも症状が出ていない者や
その濃厚接触者については、
停留施設において一定期間停留するものとしています。
この場合、第1停留施設は、その船舶となります。

伝染病隔離施設としての避病院は、
「戸板で運ばれ、戸板で出てくる」
と揶揄されていました。
しかし、お雇い外国人による病院経営を始めた横浜では、
避病院(伝染病院~万治病院)を、
疑似、軽傷、重症、快復
の4区域に分けて、治療に専念しました。
また、感染防止のための初動では、
万治病院に、その本院の十全病院(現・市大病院)、
市内の医師に動員召集をかけて、鎮圧に努めました。

それにしても、
「横浜疫病史」を読みつつ、
厚生労働省のホームページに掲載された各種のガイドラインを
確認していると、
昔は。毎年々々、襲い来る伝染病があったから、
限られた条文の法律・規則・心得にもかかわらず、
多くの人がその脅威に立ち向ったことに感心します。

医療環境が整った今となっては、
滅多に罹患者が現れないためか、
感染症の1つ1つに長文のガイドラインが作られていて、
いざとなるとどうしていいのかわからない、
というのがホンネなのではないか?と思えてきます。


瀬谷はイイネ! 人がいない場所がそこそこあるので、ホッとします。


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