お食事処＆喫茶・ポニー

看板は別として、階段は改装された。
それでも、常人を寄せ付けないようなオーラを階段が放っている。
お店は、みずほ銀行鶴ケ峰支店前の建物２階にある。
入口には、立ち止まっても読み切れないぐらいのメニューが、
模造紙にマジックインキで書いてある。

２Ｆポニー　６００円ランチ
・マーボ丼（当店Ｎo１）　　　　　　・トンカツ
・肉丼　　　　　　　　　　　　　　　　・アジフライ＋カキフライ
・天津丼　　　　　　　　　　　　　　・コロッケ＋鳥唐揚
・生姜焼　　　　　　　　　　　　　　・サバの塩焼き
・カレー　　　　　　　　　　　　　　　・ホッケ
・オムライス（おすゝめ品）　　　　・ナポリタン
・ベーコンエッグ　　　　　　　　　　・煮込うどん（そば）
・ザルそば　　　　　　　　　　　　　・焼うどん

右に目を移すと、

本日の定食
・シャケの塩焼
・アジの開き
・揚げコロッケ
・ベーコンエッグ　　　各７８０円
ライス・ミソ汁・味ノリ・漬物・目玉焼・野菜付きです

と書かれてあった。塩鮭？揚げないコロッケあるの？
なんて、こだわっちゃあいけない。とにかく、階段を上ろう・・・



すると、サンプルケースの隣りに、なぜかバナナの木の置物が立っている。
ドアを開けると、昭和４０年代にタイムスリップした。



薄暗闇にやっと目が慣れ始めた頃、店内を見渡すと、
おじさんが２人、新聞を読んでいる。
隣の６人がけのテーブルには「予約席」の札がある。
壁を見ると、驚くようなメニュー書きがひしめいていた。
「何にしますか？」と聞かれても、戸惑いは隠せない。
とっさに（おすゝめ品）を思い出し「オムライス」を頼んだ。



家庭料理そのものだ。でも、おいしい家庭料理と表現しようか？
「コーヒーは付けますか？いりませんか？飲まない？」
と、何度も聞くので、プラス１００円でコーヒーをセットした。
喫茶店らしい、美味いブレンドコーヒーだった。



あとで聞いた話だけれど、昼時、５人以上お客さんがいるようなら、
調理が追いつかず、午後１時に食事が終われない恐れがあるそうだ。
それにしても、夕刻になると「サンキューセット」なるものが登場し、
３９０円メニューになるのも、なんだか謎めいている。