ここ何週かは、冬に向けて、庭の植木や道に面した生け垣の手入れに土日を費やしている。
おかげで、足腰の筋肉痛を伴いながら、週明けの出勤となっていて、月曜日は、現場へ出る必要があると、ため息が出てしまい、ひょっとしたら「うつ」になっているのかもしれない。
大正生まれの父が定年退職したのは、確か55歳だった。
オイルショックの影響で、製造業が冷え込んだ末の退職で、早期募集に応じての割増退職金だといっていたが、驚くほど少なかったことで、拍子抜けした表情をしていたのを忘れられない。
その年齢に近づいてきた今、不景気で労働条件が悪くなる一方、給与も賞与も減額するばかりか、年金受給年齢を引き上げ、60歳定年が延長されると聞き及んでは、ため息をつくしかない。
それが、父の退職の場面とダブらせる。
海外へ設備投資できる企業は、生産拠点を国外に持っていってしまい、ほとんどの製造業は青色吐息。
全体からいっても、就労先がなくなる中で、年寄りが頑張って働くとなれば、当然そのしわ寄せは若者にかぶってくる。
まわりを見回せば、就職浪人ばかりで、せめてアルバイトをしていればいい方で、だれもかれも「無職」として、家に閉じこもり、ゲームなどに興じているという。
「結婚をし、家庭を持ち、子どもを育てる」・・・昔だったら当たり前のことが、当たり前でなくなっている現状は、ますます将来を暗澹たるものにしている。
窮屈になった植木鉢から、ひとまわり大きなものに植え替えるのだが、将来も悠々自適に庭いじりなどをしていられるのか、大きくなった植木の手入れができるのか・・・。
そんなことを思いながら、垂れ下がったマツバギクをまくり上げて、汚れた煉瓦積みをプラたわしでゴシゴシしていたら、煉瓦のすき間からポタッと何か落ちた。
よく見ると小さなヤモリだった。
死んでしまったんだろうか、ピクリとも動かない。
マツバギクの間に横たえても、グタッとしたままで目をつむっている。
しばらく経ってから、木の枝で突いてみた。
鳥に襲われたと思ったんだろうか、急に目の玉をパチクリさせて、マツバギクの下に潜り込んでいった。
「大きくなれよ」
そう念じて、今度は植木鉢の植え替えと、プランターの移動作業を開始した。
すると、プランターの土台にしていた素焼きの植木鉢の間に、20cmもあろうかという、別のヤモリがじっとしている。
隠れんぼのようでもあり、達磨さんが転んだのようでもある。
目は見開いているが、ピクリたりとも動かない。
今度は枝で突かずに、そっとプランターで覆ってみた。
春になったら、また隠れんぼしているヤモリを探してみよう。
おかげで、足腰の筋肉痛を伴いながら、週明けの出勤となっていて、月曜日は、現場へ出る必要があると、ため息が出てしまい、ひょっとしたら「うつ」になっているのかもしれない。
大正生まれの父が定年退職したのは、確か55歳だった。
オイルショックの影響で、製造業が冷え込んだ末の退職で、早期募集に応じての割増退職金だといっていたが、驚くほど少なかったことで、拍子抜けした表情をしていたのを忘れられない。
その年齢に近づいてきた今、不景気で労働条件が悪くなる一方、給与も賞与も減額するばかりか、年金受給年齢を引き上げ、60歳定年が延長されると聞き及んでは、ため息をつくしかない。
それが、父の退職の場面とダブらせる。
海外へ設備投資できる企業は、生産拠点を国外に持っていってしまい、ほとんどの製造業は青色吐息。
全体からいっても、就労先がなくなる中で、年寄りが頑張って働くとなれば、当然そのしわ寄せは若者にかぶってくる。
まわりを見回せば、就職浪人ばかりで、せめてアルバイトをしていればいい方で、だれもかれも「無職」として、家に閉じこもり、ゲームなどに興じているという。
「結婚をし、家庭を持ち、子どもを育てる」・・・昔だったら当たり前のことが、当たり前でなくなっている現状は、ますます将来を暗澹たるものにしている。
窮屈になった植木鉢から、ひとまわり大きなものに植え替えるのだが、将来も悠々自適に庭いじりなどをしていられるのか、大きくなった植木の手入れができるのか・・・。
そんなことを思いながら、垂れ下がったマツバギクをまくり上げて、汚れた煉瓦積みをプラたわしでゴシゴシしていたら、煉瓦のすき間からポタッと何か落ちた。
よく見ると小さなヤモリだった。
死んでしまったんだろうか、ピクリとも動かない。
マツバギクの間に横たえても、グタッとしたままで目をつむっている。
しばらく経ってから、木の枝で突いてみた。
鳥に襲われたと思ったんだろうか、急に目の玉をパチクリさせて、マツバギクの下に潜り込んでいった。
「大きくなれよ」
そう念じて、今度は植木鉢の植え替えと、プランターの移動作業を開始した。
すると、プランターの土台にしていた素焼きの植木鉢の間に、20cmもあろうかという、別のヤモリがじっとしている。
隠れんぼのようでもあり、達磨さんが転んだのようでもある。
目は見開いているが、ピクリたりとも動かない。
今度は枝で突かずに、そっとプランターで覆ってみた。
春になったら、また隠れんぼしているヤモリを探してみよう。
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