散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

阿久和熊野神社・湯立神楽

2018年09月19日 | ☆横浜じゃん

阿久和の熊野神社で、例大祭(9月18日宵宮、19日神事・湯立神楽)がありました。


昨晩の雨も過ぎ、秋晴れの中での神事です。
金沢区にある富岡八幡宮の神職が、この熊野神社も社掌しています。
なぜ、金沢区富岡と瀬谷区阿久和がつながっているのか不思議です。

湯立神楽は、鎌倉神楽ともいわれ、鶴岡八幡宮から伝えられています。
羽能~お祓い~祝詞~御幣招~掻湯~射祓~湯座~剣舞
と一連の神楽が舞われます。
次の動画は、御幣招のあと、
掻湯して、煮えたぎった湯からもうもうと湯気を竜巻状に立たせ、
釜の中ではブクブクと泡(湯花と呼ぶ)を沸かせます。
そのあと四方と天地に向かって弓で矢(これが破魔矢のこと)を射ます。

熊野神社・湯立神楽


湯花の沸き具合で豊作凶作などの吉凶を占うといわれていますが、
地元の人は弓矢の飛ぶ勢いでも、良いとか悪いとか口々に話していました。
湯座では、束ねたクマザサで釜の湯を掻きまわしてから、湯を参拝者に振りまきます。
このしずくを浴びると1年間無病息災だそうで、
間近にいたメタ坊は3回浴びたので、今年は完璧です。

最後に天狗・鼻高の面をつけて(下写真)、鉾を持って舞い、九字を切って舞い納めます。

源頼朝が幕府を鎌倉に開いたのには、さまざまな理由があるようですが、
ここ阿久和は、鎌倉と同じ、相模国鎌倉郡の一角を形成し、上の道筋で北方防備の要的な位置にあります。
一方、下の道筋にあたる金沢は鎌倉の鬼門にあたり、国内外の海路の表玄関としての港がありました。
それから、阿久和熊野神社の例大祭は「9月19日」と決まっているそうで、
金沢富岡八幡宮の秋季例大祭が「9月23日(22日宵宮)」に挙行されることと関係があるのかもしれません。

金沢富岡八幡宮といえば「祇園舟神事」が800年以上も続く伝統行事として有名です。
中区本牧神社の「お馬流し神事」も、それが派生したものと考えられます。

また、港北区の師岡熊野神社では「筒粥神事」が有名で、千年以上の歴史を持ちます。
筒粥神事といえば、大山阿夫利神社や信州諏訪大社にも伝統行事として今に伝わっています。
お祭りにつきもののお囃子「テレツク」にも、カマクラという形式があるのも面白いですね。
それらのつながりなどを調べているときりがありませんので、今日はここまで。

ちなみに、阿久和がもと属していた鎌倉郡中川村の村社・三嶋神社の例大祭が9月22日(21日宵宮)で、
お隣の宮沢神明社の例大祭は9月29日だそうです。
伝統のある秋祭りがそこここで行われています。みなさんもお出かけになってみてはいかがでしょうか?



8月10日の阿久和熊野神社


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