勇者の大局観

ヘボ投資とつれづれなる日々・・・
(投資に関する投稿は私感に基くものです)

映画『おとなのけんか』

2012年08月19日 | 映画
舞台=全編一軒の家のみ。
登場人物=4人のみ。

映画の始まりでは遠くで子供達が遊んでいるカット。そのうち些細なことから喧嘩となり一人の子供が棒で顔面を殴って怪我を負わせてしまいます。この怪我をした子供(イーサン)の家が“おとなのけんか”の舞台。
殴った方の子供の名はザッカリー。前歯2本折られたイーサンの両親は事を平和的に解決しようとザッカリーの両親を自宅に招き、話し合いをします。

<ザッカリーの両親>
■父アラン(クリストフ・ワルツ):
職業弁護士。子供を殆どかまうことない仕事人間で、ここでも大事な話の最中に携帯で仕事に夢中。失礼極まりない。

■母ナンシー(ケイト・ウィンスレット):
職業投資ブローカー。仕事人間の夫に不満を抱きつつも世間体を気にするのか敏腕“弁護士の妻”として満足そう。

<イーサンの両親>
■父マイケル(ジョン・C・ライリー)
職業金物商。事無かれ主義で夢のない男。

■母ペネロペ(ジョディ・フォスター)
職業作家?今日の為にオランダからお取り寄せのチューリップを1束20ドルで買ったと自慢げに話す。


この4人の織りなす会話が進むにつれ各々の性格が浮き出てゆく。殴った子供を加害者扱いされ「うちの子は被害者」と言ってのける両親。また、殴られて歯を2本折られた事を必要に訴えて謝らそうとする母親。うわべの会話から少しずつ少しずつ本音が飛び出していくかと思えば、酒が入ると敵のはずが妙な男同士の絆が出たり入ったり。最後の最後までお互い「謝る」事はない。
まさしく“おとなのけんか”・・・。有る意味地味な映画なのでDVDで充分だと思うが会話の裏側まで見えてくる4人の演技が秀逸で存分に楽しめた。
子供たちがあっさり仲直りして遊んでいる最後の映像が印象的


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする