妻が、ときどき電子レンジが温まらないときがあると言ってきた。
電気がついてあたかも動いているように見えるのに温まっていないのだ。
お弁当作りなどで急いでいる朝に、電子レンジが使えないと非常に困るのだそうだ。
私が使っているときはそんな現象は発生していない。
どうしてだろうかとネットの口コミなどを検索してみた。
だいたいおきたりおきなかったりという不具合現象が一番厄介で
既存解決事例がないと原因不明で解決するのにコストがかかるのだ。
すぐにはたどりつけなかったが、同じような現象で修理してもらった事例をみつけた。
扉を閉めたとき、センサースイッチが入らない時があるとの報告だった。
バタンと閉めれば反応するようだ。
だから私は問題なかったのかと合点がいく。
しかし、それはそれで壊れそうだ。
また電子レンジを使うたびに「不安」になるのは「ストレス」になる。
ちょっとしたことでも、利用に不便さを感じてしまうと「げんなり」する。
原因の見当がつき修理可能だと思ったので、修理確認してもらうことにした。
ビックカメラで購入し3年半くらいたっている。
5年保証に入っているので無料対応してもらえそうだ。
ビック修理受付センターに連絡し、シャープのエンジニアに来てもらうことにした。
シャープのエンジニアは「ドアカム」という扉の横のヒンジを交換した。
来てから20分くらいの作業だった。
今後は大丈夫だと言われた。助かる。
白物電化製品の寿命が短く感じる。
寿命目安は10年ほどとなっていると読んだこともある。
昔は運が良ければ20年くらいは使えていたイメージを持っている。
しかも壊れて替えるのではなく、新しい機能を使いたくて新製品と入れ替えていたいくらいに丈夫だった。
今回修理した電子レンジの前に使っていた電子レンジは構造もシンプルであったが15年くらい使っていたと思う。
うちの家電に関しては、昨年、洗濯機(11年)とリビングのエアコン(16年)を取り換えた。エアコンは稼働率が低かったせいかよくがんばってくれた。
今年にはいって冷蔵庫(11年2か月)の調子が悪くなって取り換えた。
不便を感じていないならば修理して慣れた機器を使っていたい。
ところが冷蔵庫の部品保持期間は9年だそうだ。
毎年モデルチェンジをしているので10年使ったあと壊れたら修理できなくなることになる。どうにかならないものか。
(そういえば、パソコンやサーバーの部品保持期間は製造終了後5年とか言われたことを思い出した。)
若い時とは違い、同じものを長く使えればよいという感覚になってきた。
新しいことを覚えるハードルが高くなった。
不便がないなら同じものを使い続けたい。
そういうニーズが取りこぼされている。
何もかも新しいものがよいと競争している。
修理ができる業務用製品をベースに個人向け製品を用意し市販すればいいのではないか。主要部品を共通化すればよいのではないか。
細かい部品は3Dプリンタで作ればよいのではないか。
メーカーはコストをかけず修理できる期間をもっと伸ばす努力ができると考える。
消費者は我儘だ。