オードリー・ヘップバーンはローマの休日のアン王女役を演じていました。
当時の人々はオードリー・ヘップバーンの可憐な魅力に惹かれて映画館に足を運びました。
私が「緑の館」の映画をクローズアップしたのは、この原作の特異性にあるからです。
特異性を紐解いていくと「愛と平和のメッセージ」が浮かび上がってきます。
オードリー・ヘップバーンが「緑の館」の主演女優をした事と晩年にユニセフの親善大使を務めた事には因果関係があります。
飢餓に陥る難民の子供達を助けるためには女優の舞台から飛び降りる必要があったのです。
飢えた子供達はオードリー・ヘップバーンの優しい眼差しを見て「緑の森の妖精」が助けに来てくれたと感じました。
緑の館の原作は熱帯林のロマンスと悲劇の物語です。
緑の館ではリーマという妖精役を魅力的に演じました。
リーマはアベルへの愛に目覚め幸せな生活を夢見ていました。
そこに忌まわしい魔女狩りの悲劇が起こったのです。
インディオはリーマを魔女と信じてリーマの登った大木の根元に火をつけてしまいました。
当時の「緑の館の映画」は原作の特異性だけが際立ってしまい真意は伝わらずヒットはしませんでした。
晩年になって子供達に「緑の館の精神」を伝えようとしました。
心の中に妖精はいても魔女は存在しない事を子供達に伝えたかったのです。
オードリーは戦争のために飢餓が深刻になった地域を訪ねて救済しようとしました。
ユニセフを通して、争いによって生じる子供達の悲惨な状況を世界中に訴えました。
オードリー・ヘップバーンは、子供達に「愛と平和のメッセージ」を残して1993年1月に63歳で眠りにつきました。
トルストイの作品「戦争と平和」は1956年に上映され「緑の館」は1959年に上映されました。
「緑の館」には愛と平和を願う精神が宿っています。
「緑の館仙台」は愛と平和の願いを日々のボランティア活動を通して伝えていきます。
「緑の館絵画を楽しむ会」はこちらです。