徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

ドイツ情報、ヨーロッパ旅行記、書評、その他「心にうつりゆくよしなし事」

書評:ダン・ブラウン著、『The Da Vinci Code』(Transworld Publishers)

2017年01月02日 | 書評ー小説:作者ハ・マ行

Dan Brownのロバート・ラングドンシリーズ2巻『ダ・ヴィンチ・コード』をジルベスタ―の花火の音を聞きつつ(見てない)読み終えました。Transworld Publishersの電子書籍版、2009年発行。

この本は日本語で既に読んだはずなんですが、内容を殆ど覚えていなかったので、割と新鮮な気分で楽しむことができました。もちろん読みながら「ああそういえば」と思い出せるシーンはありましたけど。

ストーリーはルーブル美術館に始まって、ロンドンに飛び火した後、またルーブル美術館に終わります。時系列としては、第1作のヴァチカン事件から1年ちょっと後のお話ということになっていて、その時に仲良くなった第一犠牲者の養女ヴィットリアとロマンチックな場所で再会することを約束していたのに、結局1年以上会ってない、などと回想するシーンがあります。なのに、この巻ではまたルーブル美術館で殺され、謎のダイイングメッセージを残したキュレーターの孫娘とちょっといい仲になってしまったりします。

それはともかく、このダイイングメッセージに、「P.S. Find Robert Langdon」などとあったために、たまたまパリに来ていて、この殺されたキュレーターと会う約束をしていたロバート・ラングドンは殺人容疑をかけられ、パリ警察から逃れながら謎を解くことになります。

登場する秘密結社はテンプル騎士団に端を発するPriory of Sion(シオン修道会)とカトリック系の超保守団体Opus Dei(神の御業)の二つ。そして謎に包まれたHoly Grail(聖杯)伝説が絡んできます。

歴史や美術品を絡めた暗号解きの楽しさと、追われる・襲われる緊張感、誰が味方でだれが敵かはっきりしないサスペンス感が魅力です。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村