本日(2017年12月31日)、南ドイツ・バイエルン州にあるグントレミンゲン原発の原子炉Bが、脱原発計画に従って停止しました。福島第一原発と同じ型の沸騰水型軽水炉で1984年3月に運転開始しました。
同原発の原子炉Cは同じ1984年の数か月後に運転開始したにもかかわらず、2021年末まで稼働していいことになっています。
グントレミンゲン原発は今日までドイツで唯一稼働中の原子炉が2基ある原発でした。
原子炉Bの発電容量は1.2ギガワットで、現在建設中の世界最大の風力発電の発電容量に相当しますが、だからと言ってドイツが電力を輸入しなければならないことになるわけではありません。ドイツは2011年ですら電力輸出超過でしたし、それ以降も輸出量記録を伸ばし続けています。
それはともかく、残る原子炉Cの即時停止も環境団体から求められています。理由は、この原子炉も福島第一原発と同じ沸騰水型軽水炉で技術的な不安があるということと、使われているMOX燃料がプルトニウムを多く含む危険なものであるということで、まさに「時限爆弾」と言えるからです。
参照記事:
ZDF heute, 31.12.2017, "Meiler in Gundremmingen geht vom Netz(グントレミンゲンの原子炉が運転停止)"
Frankfurter Allgemeine, 31.12.2017, "Atomausstieg in Gundremmingen(グントレミンゲンの脱原発)"