徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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書評:石田リンネ著、『茉莉花官吏伝 8 三司の奴は詩をうたう 』(ビーズログ文庫)

2020年10月27日 | 書評ー小説:作者ア行


『茉莉花官吏伝 8 三司の奴は詩をうたう』は発売から半年以上経過してます。このシリーズは今まで紙書籍で揃えていたのですが、コロナのせいで郵便物に制限が加わり、なんと「ドイツへの発送ができません」と断られて入手できなかったのです。
コロナが収束するどころか第二波が来て全然収まりそうにないので、もう紙書籍は諦め、電子書籍で読むことにしました。

叉羅(サーラ)国の高貴な客人ラーナシュに、王の証(コ・イ・ヌール)というとんでもないものを押し付けられた茉莉花は、視察と称して叉羅国に返してくるよう珀陽に頼まれて、いよいよ叉羅国に入りますが、入国した途端にラーナシュが命を狙われてしまいます。宿の火事を辛くも逃げ出した茉莉花は、偶然の出会いとはいえ、よりによってラーナシュと敵対中の司祭の家の当主シヴァンに助けを求めてしまいます。叉羅国では異国人には非常に厳しいのが普通なのに、もてなされたりして訳が分からないなりに叉羅国を理解し、可能な限り将来的に白楼国皇帝のためになるような恩を売るにはどうしたらいいのか手探りしていきます。
皇帝から直々に禁色の小物を授与された官吏としての自覚が強くなってきて、茉莉花がグッと成長している感じなのが好印象です。
 
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