2019年5月24日に、マドリードを昼頃に出てAVEでコルドバに向かいました。行きのチケットは割引があって44.15€、帰りのチケット50.15€でした。コルドバまでは約2時間かかります。
荷物検査を通過して自分たちの車両16号車に辿り着くまで悠に1㎞は歩いたと思われるくらい長ーい車両編成でびっくりしました。でもチケットは完売してたので驚きです。金曜日だったので週末帰省とか小旅行する人が多かったのかもしれませんね。
ホテル
コルドバで泊まったホテルは比較的新しい4つ星ホテルEurostars Azahar。ちょうどFeria de Cordoba(またはFeria de Mayo)の時期だったので平常時よりも高くて、4泊朝食付で700€ちょっとしましたが、サービス、部屋の質、朝食ビュッフェの質などすばらしいホテルでした。
朝食ビュッフェは毎日豪華でした。
これだけ朝食をしっかり食べた上にランチもしっかり食べて、晩ごはんもかなりしっかり食べたので、旅行中たくさん歩いたとはいえ1kg太ってしまいました。
コルドバの概要
コルドバはアンダルシア自治州コルドバ県の県都で人口約33万人のアンダルシアで3番目に大きい都市です。Guadalquivir河岸を中心にローマ帝国時代から比較的重要な街でしたが、現在の街並みを支配するのはイスラム建築です。8世紀にイスラム教徒に征服された後にal-Andalusの代官所在地となり、756年にウマイヤ朝(首長国)の首都となりました。10世紀にAbd ar-Rahman(アブド・アッラフマン)3世がコルドバ・イスラム帝国を打ち建て、イスラム文化の最盛期を迎えます。その時代の遺産が現在でも多く残されているため、1236年にレコンキスタでキリスト教徒のカスティリャ王国支配下に入った後にキリスト教的建築物も多く建てられたものの、いまだにイスラム的な雰囲気が漂っています。
見どころはたくさんありますが、代表的なコルドバの象徴と言える建造物は Mezquita-Catedral de Cordoba(メスキータ大聖堂)ですね。6世紀中葉の西ゴート時代の教会を内包する増築に増築を重ね、イスラム建築とキリスト教建築様式が融合したこの大聖堂は、非常に大規模なので見学に半日以上かかるであろうと踏んだ私たちはここの見学を最終日の5月27日(月)に回しました。月曜日は閉まっているところが多い中でここだけは開いているという事情を考慮したわけです。
初日、5月24日
Museo Archeologico 考古学博物館
ホテルからメスキータなどがある旧市街の中心に行く途中に素敵なパティオのある考古学博物館があります。初日はただパティオを見ただけでしたが、2日目のガイド付きツアーで展示物も見学しました。
Mezquita とその周辺
Triunfo de San Rafael 聖ラファエルの勝利像
Puerta del Puente 橋の門
Puenta Romano ローマ橋
ローマ橋とは言うものの、ローマ時代のものは土台だけで、現在残っているのはウマイヤ朝のもの。この辺のGuadalquivir 川には中洲が多くあり貴重な天然記念物に指定されているそうです。橋の下を覗いたら鷺がいたので思わずズームして撮影してしまいました。
Feria de Mayo会場
Feria de Mayo(五月祭)初日であるため、多くの人が会場に向かっていました。ローマ橋周辺でその人の群れを見たダンナが会場に歩いて行けるみたいだから行きたいとか言い出して30分以上歩いていく羽目になりました。入り口はメスキータを意識した門があり、そこでフラメンコドレスに身を包んだ女性たちが記念撮影してました。公式なスタートは夜中の花火で、それ以前はコンサートがあるものの、お店の大半は準備中でたいして見るべきものはないのは分かっていたので私としては始まってから行きたかったのですが。やたらに歩いて疲れてお腹もすいてきて機嫌が悪くなっているところにダンナが「やっぱりうるさい」とか言い出して結局旧市街へ戻ることに。
夕食はメスキータの近くのタパスレストラン Taberna Bar Santos で。1皿3~5€で格安な感じですが、お味の方は「まあ普通に食べられる」という程度ですね。
この下のマッシュルームに甘いソースがかかっているのは美味しかったです。でもその上に移ってるカレー味っぽいミートボールは全然ダメ。
Feria de Mayoの開始を告げる真夜中の花火。私たちはローマ橋のところから見物しました。10分かそこらで終わってしまって、なんかあっけなかったですね。期待外れ。
2日目、5月25日
2日目はCitySightseeingの48時間パッケージを購入しました。48時間観光バス乗り放題に加えて、徒歩ツアー2つ、パティオ見学ツアーおよびMedina Azaharaへのツアーのセットで一人25€。
まずは旧市街の徒歩ツアーに参加しました。
スタート地点はローマ橋のところ。そこから狭い路地をあちこち曲がり、どこをどう歩いたのか結局記憶に残らないという典型的なパターンで、あまり解説はできないのですが、写真だけ貼り付けます。
下は考古学博物館の手前の広場
ローマ時代の壁レリーフ
考古学博物館の奥中庭
ドン・キホーテ作者セルバンテスゆかりの広場と元宿屋。
Plaza de la Corredera コレデラ広場
アンダルシアには珍しい建物に囲まれた四角い広場。マドリードの Plaza Mayor に代表されるようにこのタイプの広場はスペイン北部に特有のもので、アンダルシア地方ではコルドバのこのコルデラ広場が唯一の例だとか。
徒歩ツアーの終着点は私たちが泊まったホテルの近くで、まだ準備中のローマ神殿遺跡 Templo Romano。2020年に博物館としてオープンするらしいです。
徒歩ツアーの後にランチしました。ホテルの人のお勧めで地元の人に人気だというレストランの1つ Taberna Casa Salinas に行きました。意図せず卵の入ったものが重なってしましました。
ランチの後はパティオ見学ツアーの時間までホテルでちょっと休憩してました。
パティオ見学ツアーへ続く。