『茉莉花官吏伝』の最新刊が出ていたので早速読んでみました。
絶対に失敗すると思われていた任務でとんでもない成功を収めた茉莉花は、足を引っ張ろうとする敵ではなく、味方につけようという魂胆を持ったお見合い攻勢を受けることになります。
この巻は、そのお見合いの対処と、商工会主催の花祭の準備が描かれます。
花娘の長女に指名された茉莉花は、街の人々との親交を深めつつ、犯罪者の視点を学んで街の治安対策を考える一方で、花娘の長女には本来必要のない舞と琵琶を真剣に練習します。
さて、彼女は花娘の大役を成功させられるのか。
そして、根本的なお見合い話対策とはどんなものなのか。
この二つがこの巻の鍵です。
ミッション自体はこれまでの外交ミッションに比べてかなりやさしいもの。そんな中で、皇帝・白陽との恋の甘味が増していき、なんとも微笑ましい限りです。