朝日新聞出版
2009年5月 第1刷発行
2009年6月 第3刷発行
193頁
「椿宿の辺りに」を読んで姉妹作にあたる本作を再読しました
F植物園に転任してきた佐田豊彦は歯痛に見舞われ奇妙な出来事に遭遇するようになります
ある時、椋の木の巣穴に落ちて、気づけば子供の体躯に…
そこで出会った「坊」とともに故郷を歩き、過去の記憶を辿ることになります
伏線が多く再発見の連続
初読時は、どこからどこまでが夢で、どこからどこまでが現実なのか、把握できていませんでした
では、今回は?と聞かれると不安はありますが初回よりはマシだったと思います
さらには“治水”という言葉が出てきたところで「椿宿の辺りに」繋がる伏線も敷かれていて嬉しいのなんのって!
終盤で豊彦が「坊」に、お前の名前は…、と告げるところで思わずホロリ
これほど感動的でハッピーな物語だったのに細かい内容を忘れていたなんて!
再読して良かったです
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