山梨の花を探して、楽しんで

山梨の豊かな自然に育まれている植物、特にその季節に咲く花について書いてます。

お引越しをしようと考えてること

2025-01-18 11:07:38 | お引っ越し
山梨にきて8年目。
ブログを書き出して、また修正して。
そういえばこのところ 書いてませんでした。
なぜかというと迷ってたから。

最初は地元では有名なブログのようにあちこちにいって見つけた希少な花などの記事を載せたいなと思ってはじめたんです。ただ情報も少なく、そんなに都合よく見つけられない、ましてやそれほどの文才もない(笑)。そこで日頃から苦労している花の見分け方に関しても書いてみることにしました。見分けるためにいろいろな本をメルカリで買ったり、県や市の図書館に通って調べたりしてたので。まあ今見返せば間違いも多いのですが、、、。

そんな中 山に関するいくつかの団体に入り 調査やパトロールなどの保護活動をはじめてみたら山梨の希少な花を取り巻く問題が見えてきました。

鹿の食害、盗掘、踏み荒らし、、、などなど
それに今のSNSなどのネットが大きく関与していることもニュースになっていました。もちろん悪意なくなされていることも多いと思うんです。ただ見たいとか、写真にとりたいとか、SNSでいいねをもらいたいとか。
でも山梨にきた当初に希少な花を見に行っていた場所からどんどん希少な花がなくなっているのを見るにつけ怖くなってきたんです。自分もそれに関与しているかもしれないと。

なので数年前から希少な花に関する自分からの情報発信に制限をかけることにしました。

書かない、載せない、いわない(教えない)。

実際にこの花好きのグループの方たちならと思って教えたら、いい写真を取ろうされて眼の前で踏み荒らされたこともありました。最初に教えてあげた花が無惨に踏みつけられていたのを見て唖然としました。これもあくまでも悪意はなかったと思うのですが、、。自分は制限できますが他の方は制限できません。
また自分はしなくても他の方が情報発信されているから気にしなくていいんじゃないという考えもあるとは思いますが、でも少しでも不特定多数の方へ情報を広げるきっかけを自分がつくるのはやめようと。

このブログも山野草の花の魅力を広めるきっかけになればと思っている部分はあるので、やめずに、場所が特定できそうな記事をやめ、見分け方に中心を置いたものに少し変えてみました。なかなか更新できてませんが。それでも半年くらい記事を書いてないのに毎日20〜30pvがあるのは嬉しいものです。

ただそうやって紆余曲折しながら書いてきたので改めて見直してみるとわかりにくく、間違えや書きっぱなしも存在していました。そこでこのgooブログの中であれこれ修正していくのも大変なのでお引越しをして整理し直すことにしました。2月に「はてなブログ」に引っ越します。引っ越しが完了しましたら新居のアドレスをここに載せてこれまでの記事を削除しようと思います。

自分の身体が自由に動く時間はがんばればあと10年くらいあるかと。今年からその貴重な時間を有効に使い、見たいものは見て、未来に残せるものは残そうとする最初の一年にしようとしています。ただできる範囲やできることは限られていますので身近なところからコツコツできるように、このブログもそうですが自分を取り巻く環境もそのためになるように大きく変えていこうと思います。


メタカラコウ、カイタラコウ、オタカラコウ やり直し編

2024-08-09 17:49:05 | 似てる花の見分け方
以前記事を書いた時は図鑑を見て、
葉っぱの形、花の様子で区別できそうだがカイタラコウが少し?という内容でした。最近 咲き始めた花を見て「はて?」と思うことが多くなり、改めて「日本の野生植物」旧版を見てみました。

びっくりしたのですが
「花序」の形でまず分けられていました。
◯頭花は総状の長い花序につく
 総状といえばヤナギランの花のようなイメージです。
 こっちにぜんぶではなくオタカラコウとメタカラコウのみ

でカイタラコウはというと、
◯頭花は散房状花序につく なんだそうです。
花柄がほぼ一ヶ所という感じの花だということですね。

この写真は昨年仙丈ヶ岳に登る途中に撮ったものです。水の流れるところに咲いていました。咲いている花の左にある蕾を見ると結構ごちゃごちゃ花が集まっているのが見えます。なのでこんな感じの花がカイタラコウなんですね。
どっちかというとツワブキの花のような感じに見えます。

ということはすくっと花序が上の伸びて花を咲かせているのがメタカラコウとオタカラコウになりますね。その違いはと見ると、
総苞(そうほう)の形と数、小花の数、葉っぱの形の違いで見分けるようです。
小花の違いは多数か少ないかとあり結構抽象的なので使えない気がします。なんとなくは分かりますが、、。この違いを書かれてるネット記事はよく見かけます。

なので私は遠目では、
葉っぱが基部が心形(オタカラコウ)かほこ形(メタカラコウ)の違いで見分け、
近づけるなら、
総苞が筒状鐘形で8〜9個のオタカラコウ、狭い筒状で5個のメタカラコウで
見分けると確実ですね。

手書きで図にしてみました。
総苞とはどこかという例と基部の形の絵です。

そして前回載せた写真を見ると
花が少ないからメタカラコウかな?と書いてましたが、
葉の形がはっきり心形なのでオタカラコウでした。

今回はすっきりしました。
さすが「日本の野生植物」ですね。



これはヒナノシャクジョウなのだろうか?

2024-07-01 10:20:33 | 散歩道の花
出会いは偶然だった。
近くの山に登りながら最近facebookできのこのグループに入ったので、見たきのこを次々に写真に納めていたときのことです。きのこの近くにあった変な形をしたもの?があってそれも撮っておくことにしました。花ではないのだけど、よく山で見かけるもののような気がしたし、そろそろ名前を知りたいなと思ったからです。それがこの写真です。



きのこの名前をグループで聞いてもいいのだけど数も多いし、最近あちこちでどんどんでてきているようで投稿の数も激増していて、いわゆる中心メンバーからのコメントもあまりない状況でした。なので図書館でみかけた「山梨のきのこ」とgoogle先生で名前を考えていこうかとな思って図書館の本を予約しました。
いくつくらいあるんだろうとその日撮った写真を見ている時に「その変なやつ」に気づきました。きのこではないし、とりあえずgoogle先生に聞いてみようかとトライした結果、最初にでてきたのが標題の「ヒナノシャクジョウ」でした。そういえば当日シャクジョウソウはいっぱい見かけたなぁ、もしかして、、。
でも上の部分は似てるけど茎?のあたりが違うので違うものかもしれないなぁと感じています。残念!

ヒナノシャクジョウでgoogle検索をかけると変わった形のシャクジョウソウの仲間やヒナノシャクジョウを発見してニュースになっている記事がでてきてへ〜こういう世界もあるのかと面白く感じました。そしてもしかして珍しく貴重なものかもと思ってまた調べ直してみました。
日本のレッドデータ検索システムによれば、29都道府県で絶滅危惧種の扱いをうけていました。多くは関東以西でした。
それで山梨はといえば、「山梨県植物誌」@1982年では 極稀 富士山 と書かれていて存在は確認されていました。きっと樹海内ですね。そっちには本物があるのかなぁ? 富士山や樹海を加えてgoogle検索するも静岡の南麗のブログはでてきましたが山梨のは見つけられませんでした。レッドデータブックにも記載はありません。今度県立図書館にいったら小林先生のまとめられた本でも確認してみようと思います。

この仲間のホンゴウソウは環境省絶滅危惧二類で静岡や東京などでも見つかっています。そうであれば山梨でも珍しい腐生植物は他にもあっていいはずだと思うのですが、、。どうでしょうか?
結局、今回のことは梅雨の時期に探したい楽しみなものが見つかったということに落ち着きました。お騒がせしました。
よく観察するといろんなものが見つかるなぁ、そして最近は山や花に慣れて結構そういう観察がおざなりになっているなぁと思ったしだいです。

まあでもまた時期を少しずらして再訪して確認はしようと思ってます。念の為(笑)。










生成AIで見分け方の記事をかけるのか?

2024-06-26 13:08:52 | 似てる花の見分け方
この間から無料で使える生成AIなるものを使ってみています。もよりの山の紹介や保護活動などをどのように紹介すればいいかと思って。
やってみてわかったのですが素晴らしいのひとことでした。繰り返し同じような表現がでてきたりもしますが、中にはああそういう視点もあるのかととても勉強になりました。

さて今回はいつもやっている似ている植物の見分け方に使えないかと思ったしだいです。かなり専門的でマニアックな事柄なので難しいとは思うのですがやってみました。
ちょうど釜無川の河原にいったらこれが咲いていたんです。
カワラサイコです。
以前からヒロハカワラサイコとの違いで悩んでいたので試すことにしました。

そこで生成AIに「カワラサイコ ヒロハカワラサイコ 見分け方」と入力してみました。
以下作成された記事です。すごくないですか?
同様なことを書こうとしたら出典を記載したりします。また記載しない場合は同じ文章にならないように考えないといけません。この記事もどこからか引用し加工しているのだと思いますがそういった著作権の問題は大丈夫なのでしょうか?
この記事を多少整理して(まだ一次出力しただけなのでまだまだ修正は可能)、写真をつければ私の文章とは違ってとてもわかりやすいものになります(^_^;)
ちなみに見分け方ではなく、「違い」と入力した際はヒロハカワラサイコは環境省絶滅危惧二類であることも書かれていました。また私が間違っているのですがヒロハカワラサイコではなく、ヒロハノカワラサイコですね。でも文章は間違えにあわせてくれています。そこは謎です。

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カワラサイコとヒロハカワラサイコの基本情報
カワラサイコの特徴
 カワラサイコ(河原柴胡)は、バラ科キジムシロ属の多年草です。この植物は主に河原や砂礫地に自生し、名前のとおり河原でよく見かけられます。カワラサイコの葉は通常、細長い形状を持ち、奇数羽状複葉と呼ばれる構造をしています。花期は5月から8月で、黄色い小さな花が特徴です。ちなみに、キジムシロ属にはオヘビイチゴやその他の類似種も存在し、見分けるためには細部をよく観察する必要があります。
ヒロハカワラサイコの特徴
 ヒロハカワラサイコ(広葉の川原柴胡)もバラ科キジムシロ属の多年草で、主に砂地や海岸に自生します。この植物はカワラサイコによく似ていますが、大きな違いはその葉の形状にあります。ヒロハカワラサイコの葉は広めで、奇数羽状複葉の構造を持っています。花期は5月から8月で、黄色い花を咲かせる点ではカワラサイコと同じです。しかし、この植物はその広い葉が特徴的で、砂地や海岸という特殊な生育環境にも適応しています。

見た目の違いによる見分け方
葉の違い
 カワラサイコとヒロハカワラサイコの違いを見分けるために、まず注目すべきは葉の形状です。カワラサイコの葉は狭く、やや細長い形をしており、三出複葉の特徴があります。一方、ヒロハカワラサイコの葉は名前の通り広く、奇数羽状複葉となっている点が特徴です。この違いによって、視覚的に区別しやすいと言えるでしょう。
萼片と副萼片の違い
 次に、カワラサイコとヒロハカワラサイコの見分け方として、萼片と副萼片の違いに注目すると良いでしょう。カワラサイコの萼片は細長く、副萼片も小さめですが、ヒロハカワラサイコの萼片はやや広く、しっかりとした形状を持っています。また、副萼片も大きめで目立ちます。これにより、萼片と副萼片の比較を行うことが、見分ける際の重要なポイントとなります。

分布と生育環境の違い
カワラサイコの分布と生育環境
 カワラサイコは、主に河原や砂礫地に自生する多年草です。日本全国に広く分布しており、特に川沿いや水辺の環境を好む傾向があります。この植物は乾燥に強く、土壌が栄養不足でも比較的よく育つため、管理が容易です。
ヒロハカワラサイコの分布と生育環境
 ヒロハカワラサイコもカワラサイコと同じく日本全国に分布していますが、特に砂地や海岸地帯を好む生育特性があります。葉が広めで奇数羽状複葉を持つため、荒れた砂地でもしっかりと根を張ります。この植物もカワラサイコ同様、乾燥に強い性質があり、厳しい環境でも健全に成長する力を持っています。

まとめとアドバイス
見分けるためのポイント
  カワラサイコとヒロハカワラサイコを見分けるためのポイントは、主に葉と萼片の形状に注目することです。カワラサイコは細長い羽状の葉を持ち、葉の縁に細かい鋸歯があります。一方、ヒロハカワラサイコは広めの羽状複葉を持ち、歯の先端が鋭くないとされています。萼片の形状に関しても、カワラサイコはやや尖った形状の萼片を持つのに対し、ヒロハカワラサイコの萼片はやや丸みを帯びています。このように、植物の特徴を細かく観察することで、確実に見分けることが可能です。
実際に観察する際の注意点
  実際にカワラサイコやヒロハカワラサイコを観察する際には、いくつかの注意点を守ることが大切です。まず第一に、自然環境を損なわないようにすることです。観察時には植物を引き抜いたり、周囲の環境に大きな影響を与えないように心掛けましょう。また、観察する場所によっては、立ち入りが制限されている地域もありますので、事前に確認を行いましょう。他の植物との見分けが難しい場合には、写真を撮って後で調べると良いです。最後に、雨の日や強風の日は観察を避け、安全に留意することが重要です。

イワカガミのお仲間の見分け方

2024-05-29 14:47:17 | 似てる花の見分け方
山梨では4月の中旬くらいからイワカガミが咲き始めました。最初に咲くのは地元ではカイイワカガミと呼ばれている白い花で静岡や神奈川など実は僅かな地域にしか生息していない種だそうです。私が見かけたのは南部町、御坂の毛無山などのまわりまで、甲府の帯那町のまわりの山、南アルプス前衛だと源氏山や櫛形山そして高谷山あたりまです。そのあたりが北限のよう。
それから北側はイワカガミが咲きだします。滝子山からずっと茅ヶ岳あたりまでの奥秩父の山、八ヶ岳、南アルプス。高いところに咲くのは小さいのでコイワカガミというそうです。どのくらいの標高でわかれるのか把握できていません。また道志あたりのこれは長野や新潟で見るめちゃでかいオオイワカガミとほんとうに極端に大きさが違いますね。

さて先日どんな見分け方になっているのか県立図書館にいったついでに新しい「日本の野生植物」を調べて見ました。第四巻、P213です。

まず驚いたことに、
イワカガミ、コイワカガミ、オオイワカガミですが大きな変異はあるがDNA集団解析の結果、全く同じものなんだそうです。見た目通り、このイワカガミ 小さっ!、でかっ!でいいってことですね(笑)。
新たにわかった悩ましい点はヒメイワカガミという馴染のない種が存在することです。カイイワカガミと呼んでいる種はこのヒメイワカガミの変種でヤマイワカガミという種名でした。
さてまず大もとのイワカガミとヒメイワカガミの違いですが、
「葉の頂端」の違いで見分けるようです。イワは短く尖り両端の鋸歯と同じくらい、ヒメは鋭く尖り両側の鋸歯より高いそうなんです。
イワカガミ オオイワカガミ@雨飾山下の方
どれが頂端かわからないくらい小さな鋸歯がいっぱいですね。

ヒメイワカガミ(の変種 ヤマイワカガミ)@櫛形山
たしかに葉の先が尖っている感じでまわりよりは高いですね。

丸い感じの葉っぱに小さな鋸歯があればイワカガミかなと。
ちなみにヒメイワカガミの花色ですが赤〜ピンク以外にも白もあるのだそうです。ということでヤマイワカガミとの比較も必要でした。
違いは「鋸歯」
ヒメは1〜5対で広三角 まああまりギザギザしてない感じ。
ヤマは8〜18対で三角で針状尖る  小さく尖ったギザギザいっぱいかな。
上の櫛形山の葉はギザギザいっぱいですね。

悩ましいヒメの分布は紀伊半島、中部、関東の太平洋側。
なんとなくですが山梨にはヒメはいないかも、、、と思って昔の「山梨県植物誌」を見たら、
イワカガミ   南アルプス山系、八ヶ岳、奥秩父、富士山
コイワカガミ  富士山
ヒメイワカガミ 南アルプス山系、八ヶ岳、奥秩父、富士山
ヤマイワカガミ 南アルプス山系、八ヶ岳、奥秩父、富士川
となっていました。
八ヶ岳や奥秩父(帯那山周辺は除いて)にヤマイワカガミあるのって感じです。
ヤマイワカガミは林床のイメージありますが御坂や南部では尾根筋でした。

近くでヤマイワカガミの上限と思っている高谷山とイワカガミのある鳳凰三山、そのあたりにヒメがないのか過去の写真を探ってみたり、今年歩いてたしかめてみるのもいいかなと。南部はヒルがいるので近寄りたくないし。

ヒメがわかれば山梨県の地図に分布を書いてみたいものです。

よくご存知の方、あるいはこの山はこのイワカガミだったよというコメントをお待ちしています。