山梨県の絶滅危惧種はレッドデータブックにまとめられています。
最初が2005年版、次が2018年版になります。
2018年版はその後のアップデートも含めて県のHPで公開されています。
三年間の調査の結果だとあり、関係者の大変なご苦労のたまものだと感じます。
ありがとうございます。
本も販売されていますが、現場で確認することも多いため私は名前やランクをair tableでデータベース化しています。
そこに一緒に人から聞いた話やネットで見かけた情報などを加えています。
見つけるためというよりも現場で希少性を判断するためです。
山梨県のレッドデータブックでは二次メッシュで生息場所を示されています。また2005年には生息していたが2018版調査の際に確認できていない場所も記されています。
なので生息するとされる二次メッシュ以外の場所や今回の調査で生息確認できていない場所で見つかった場合は貴重な情報だと私は考えています。
ただ残念なことにこうやって希少性のランクづけを行なっているレッドデータブックは減少の要因分析はされていますが、これに基づいてどのように保護するのかまでは決まっていません。貴重な絶滅危惧IA類があると知られている場所でも鹿害や人的被害から守られていないところがほとんどです。ましてやレッドデータブックを元に絶滅危惧種を探しだしてSNSなどに場所などについて公開される方もいたりして、このレッドデータブックが希少種を守ることになっているのか怪しいと個人的には感じています。実際によく目にするように植物や写真の愛好家によると見られる生息地の踏み荒らしが年々増えてきていますが、人の踏み荒らしはこのブックの要因にはあがってますが個別種の要因にはあまり盛り込まれていません。
最近見かけたお隣の静岡県のレッドデータには対応方針が明記されています。
p27と28に書かれています。読むと一見鷹揚な策に思えますが、実際に希少種の減少に遭遇した場合、なにをすべきなのか考えるもととなると思いますし、実際に行政に働きかけるもとになると考えられます。山梨にもぜひ欲しいものです。
一方、あちこち歩いていると偶然これ以外の種を見つけたり、二次メッシュ以外の生息場所を見つけることも少なくありません。またよくご存知の方からそういうことを教えていただくこともあります。そういった県内にある情報を集めればいいのにと思っていたのですが、先日それはすでに着手されているのだということがわかりました。
山梨県の植物研究の中心である山梨県植物研究会の「山梨植物研究」のNo.34(2021)を県立図書館で拝見した時にそこに絶滅危惧種危惧種に関する調査を継続されていることが記されていました。
2021年の確認報告は290種910件、うちレッドデータブックに記載のないものが33種59件あったそうです。
また毎年重点種(2021年は50種)を決め、過去や新しい情報の生息場所の確認をされていました。
また生息場所は二次メッシュではなく、GPSデータ基づいた三次メッシュで管理されていました。
こういった積み重ねが現状を常に最新の情報で確認できていると感じました。
私の目撃例もうまく伝えられるといいなと思います。
希少な花を山などでよく見かけますが、このレッドデータブックが希少な花を守り、将来に渡ってつなげていくことに役立っていくことに少しでも協力したいなと感じています。
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