「はじまりは日本舞踊」 

 美作流との出会いが人生をかえました。世界はあざやかに輝き、心は自由に、踊っている時間は本当の自分に戻れる気がします。

デコボコトリオ

2007年12月21日 | 日本舞踊
つくば稽古にて、師範三人が顔を揃えました。それぞれ芸歴も年齢も異なり、お弟子さんの層もさまざま。それぞれがつまづき、悩みを抱えていることを話しました。日々の小さなトラブルから将来を見据えた対応など、家元も交えてあれこれ話しました。自分の目指すところの為に、きちんとする部分は最初からする。ひとつひとつが自分の成長の糧に、そう信じて進みなさいとのことでした。やけに一致団結したひとときでした(^-^)/ 愛情を持った本音を大切にしたいと思います。私は有り難いことに、遠方のお弟子さんに恵まれています。数ある日本舞踊の稽古場から選んで頂いたこと、お金をかけて通ってくるありがたさはしみじみ感じます。反面、離れている不安や稽古が思うように進まないもどかしさ、私自身と重ねていつも心配です。毎日毎日、皆を思わない日はありません。しかしそれもこちらの勝手、一回一回の稽古を真摯に大切につとめることだけが私達の責任かもしれません。

初舞台の思い出

2007年12月01日 | 日本舞踊
 3月の舞台に向け、「たけくらべ」に入ったお弟子さんがいます。
私の初舞台の演目で、早くからテンションをあげすぎた挙句、
胸痛になって診療所を受診した思い出があります。

「それは頑張りすぎですよ。身体は全く問題ないです。」 
笑顔でお医者様にそう言われました・・・・。

 
 通勤バスの中で曲を聞き、毎日号泣して会社に行ったことも、
Y姉さんが「たけくらべ」の稽古を見ていつも泣いていたことも、
銀杏並木が、金色に輝いていた秋でした。


初舞台までさかのぼり、昔の舞台ビデオを見返してみました。
よほどのことがない限り、自分の踊りのビデオは見たくないので(笑)
一回も見ていないものもあります。存在すら忘れていました。

さすが、さんざんな出来です。
今お弟子さん達にえらそ~に注意していることが、
全くできていません・・・ありゃ。

それに比べると初舞台は良い出来です。

 何も分かっていない潔さと、踊れない分心で精一杯表現しようとしている、
多分、今踊ってもこれ以上の出来は期待できません・・・悲しいかな。

芸の修行ってのは、本当に長い道のりなんだなあ。

進んだような、進んでいないような、

自分が一番よく分からないのかもしれません。

 初舞台の輝きと、今までの稽古で手に入れてきたもの、

天秤にかけるとはたしてどちらに傾くんだろうか???

迷いつつ進み、進みつつ後退、まっすぐにのびた道に戻ろう。