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きょうの潮流

2017-09-25 | 言葉の危機

アメリカ第2の都市ロサンゼルス市(カリフォルニア州)の議会が、コロンブスの米大陸到着(1492年)を祝う10月の第2月曜の「コロンブスデー」を「先住民の日」に変更すると決めました▼アメリカ合衆国にはもともと、独自の文化をもった先住民が生活していました。コロンブスがやって来たころ、数百万人がいました。18世紀に白人と恒常的に接触するまでは、現在のカリフォルニアにも31万人いたと推定されています▼この地域はその後、スペイン領、メキシコ領に、そして合衆国の州に組み込まれました。戦争、虐殺、強制移住、疫病などで、1870年には先住民は10分の1に激減しました▼コロンブスの航海目的は、黄金の略奪でした。それはヨーロッパ諸国による米大陸での原住民の虐殺、収奪、黒人奴隷に道を開きました。大陸到達500年を前にした国連に祝賀の決議案が出て、大激論になったことがあります。「国連が植民地主義を祝ったことはない」という発言が決定打となり、撤回されました▼ジェノバ出身の冒険家を愛するイタリア移民の運動で始まったコロンブスデー。ロサンゼルス議会の変更決定の後、議員の一人が言いました。「歴史的記録はあいまいではない。きょうの一歩は正義の一歩であり、歴史をはっきりさせる一歩だ」▼多くの犠牲を強いられ生き残ってきた先住民の現状や祝うべき正義、たたかいの歴史についてあまり知られていない。知ればアメリカ社会が、底辺から見えてくる気がします。

 

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