築地市場(東京都中央区)で働く女性たちでつくる「築地女将(おかみ)さん会」(山口タイ会長)は15日、豊洲新市場(江東区)への移転を中止し、築地市場の再整備を求める要望書を小池百合子知事あてに提出しました。
要望書では、知事が豊洲への移転に向け調整しているかのような報道があることについて「築地市場では衝撃をもって受け取られている」と強調。
水産仲卸業者の70%超、青果仲卸業者の過半数が、移転中止を求める請願署名に賛同しているとして、小池知事が豊洲移転を決断するならば「これら現場の声を無視することになる」と訴えています。
都庁内で会見した山口会長は「私たちは命がかかっている。豊洲への移転は日本の恥だ」と批判。石塚千枝子さんは、豊洲への移転の決断は「知事の政治生命を奪う」として、「豊洲は汚染だけでなく、建物にも大きな欠陥があり、即座に仕事に支障をきたします」とのべました。
会員たちは、都の市場問題プロジェクトチームが豊洲移転した場合、年間100~150億円の赤字を計上すると試算したことをあげ「賢い判断をしていただきたい」とのべました。