沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事は27日、名護市辺野古への米軍新基地建設反対を米国に伝えるため訪米しました。訪米に先立ち那覇空港で、知事に同行する稲嶺進名護市長や城間幹子那覇市長、県議や経済関係者らの訪米団も交えて出発式が行われ、翁長知事は「辺野古基地を造らせないこと、辺野古の問題は国内問題でなくアメリカも当事者であることなど、しっかりと伝えたい」とあいさつしました。
(写真)訪米する翁長知事の激励に集まった県民ら=27日、那覇空港
翁長知事は「これだけのメンバーで工夫をしながらやっていく中で必ず成果がある」と強調。「沖縄にいる方もぜひ、声援を送っていただければ、その声はワシントンを歩きながらも必ず背中から押されます。多くの県民と心を一つにしながら、頑張ってまいりたい」と語りました。
知事を支える訪米団団長の日本共産党の渡久地修県議は「知事を先頭に、辺野古に基地を造らせないことを伝えに行くことは沖縄県民の運動の成果です。アメリカの大きな壁をみんなで崩しましょう」と呼びかけました。
同日、翁長知事を激励しようと、空港には約150人が見送りに集まりました。辺野古基金共同代表で金秀(かねひで)グループ会長の呉屋守将(ごやもりまさ)氏が「辺野古から広がった小さな波紋ですが、荒波の太平洋を越えてアメリカまで行くということで大変な成果です」と激励しました。
南城市から来た男性(69)は「県民がついているから、どんなことがあっても負けずに前向きな発言をしてほしい」と期待しました。辺野古支援のため、25日から総勢70人で沖縄を訪れていた神奈川県などの全日本年金者組合のメンバーも駆け付けました。