国会議員団総会での伊藤岳参院議員のあいさつ(要旨)は次の通りです。
埼玉選挙区で21年ぶりの議席を獲得し、国会に駆け上がってきました。最初に国政に挑戦した2001年から苦節18年、参院選の候補者としては4回、苦節9年のたたかいでした。
当選後、息子たちが「お父さんの選挙翌日、学校に行くのが嫌だった。また負けたねと言われたんだ」と昔の懐かしい話をしていました。その息子たちが今や30歳目前です。「お父さん、信念は実るね。改めて尊敬するよ」という言葉をかけてくれたことが何よりうれしい一言でした。
18年間のたたかいで私を奮い立たせてくれたものは、社会の変革は一歩一歩、階段を上るように進むのだという日本共産党の綱領的な立場と、現場の声です。とりわけ、今の政治に痛めつけられた市民の皆さんの現状と怒りの声が一番の原動力となりました。改めて、綱領路線と、共にたたかってくれた市民の皆さんにお礼を言いたいです。
市民の皆さんから聞いてきた現場の声の数だけは誰にも負けません。この声を、思い切り国会にぶつけていきたい。二つの感謝を秘め、6年間の国会活動に邁進(まいしん)する決意です。
共産党 新参院議員 7人の決意
その声を、国会に
自分らしく生きられる社会に 共同の力で改憲止める
臨時国会が開会した1日、歴史的な参院選で当選した日本共産党の7人の新参院議員が初登院しました。日差しの照りつける中、国会議事堂の前庭で報道陣に囲まれ、国政に臨む決意や抱負を語りました。
埼玉選挙区で21年ぶりに共産党の議席を獲得した伊藤岳議員は、報道陣に心境を問われ「国政選挙挑戦18年目、参院選挑戦9年目でようやくたどり着いた」「たくさんの県民の声を聞いてきたことは負けないと思っている。その声を思いきり国会にぶつけたい」とはつらつとした表情で語りました。選挙で掲げた年金問題や「学費半額」などの政策にとりくむ決意を語りました。
京都選挙区で劇的な勝利をした倉林明子議員は市民と共産党の共闘を深めた選挙戦を振り返りました。「安倍政権を倒してほしいという市民の受け皿となり期待が集まった。国会では9条改憲を止めて、消費税10%増税・国保料引き上げ中止の思いを野党共闘で実らせたい」と述べました。
誠実に果敢に
「改めて気の引き締まる思い。ここからのスタートという気持ちでがんばりたい」と話したのは2期目に入る吉良よし子議員(東京選挙区)です。参院選では、高い学費の実態を告発する国会質問やブラック企業規制など実績を掲げてたたかいました。「働く人の命を守る政治、誰もが自分らしく生きられる社会を大きなテーマにとりくんでいきたい」
被爆2世として国連の核兵器禁止条約採択にも立ち会った井上哲士議員は「条約参加の仕事に第一にとりくみたい」と思いを語りました。国会内での野党共闘のため、野党間の協議に奔走してきた井上氏は「10人の野党統一候補が当選した。共同の流れをさらに強めるためにがんばりたい」と力を込めました。
「まじめに生きる人びとに希望と勇気がわいてくる政治を」との信条を掲げ選挙をたたかった山下芳生議員は「残念な結果だった仲間の思いも胸に、誠実に果敢に国政に挑みたい」と話しました。安倍首相の狙う改憲について問われ、「共同の力で9条改憲を止めることに全力を尽くしたい」と意気込みを語りました。
紙智子議員は暑さを感じさせない軽やかな声で応じ、「トランプ米大統領が日米FTA(自由貿易協定)について『今月の合意』と示している。内容を明らかにさせて中止のための論戦をしていきたい。直面する豚コレラの広がりを止めるために力を尽くしたい」と話しました。
共闘の前進を
滋賀選挙区の野党統一候補として当選した嘉田由紀子議員と握手を交わした小池晃書記局長。「共産党の参院議員団は13人。野党統一の議員は21人。合計34人の議員団になったつもりで、しっかり団結して市民と野党の共闘を前に進めるため全力を尽くしたい」と強調しました