日本ジャーナリスト会議(JCJ)は19日、東京都千代田区の日本プレスセンターホールでJCJ8月集会を開き、190人が集まりました。すぐれた報道を顕彰する第60回JCJ賞の贈賞式を行いました。
開会あいさつで清水正文代表委員は、「東京都議選で自民党は歴史的大敗を喫したが、安倍首相は開き直って改憲しようとしている」と指摘。
「共謀罪が施行された中で、私たちジャーナリズムに関わる者が独立して力を発揮することが大事になっている。権力におもねらない姿勢がジャーナリストに求められている」と強調しました。
JCJ大賞には「森友」「加計」疑惑を追及した「朝日」取材班、JCJ賞には『「日米合同委員会」の研究』の吉田敏浩さん、沖縄タイムス高江・辺野古取材班、富山市議会の政務活動費不正を追及した北日本新聞とチューリップテレビが選ばれました。
今回で60周年を迎えたJCJ賞の選考委員の柴田鉄治さんは、「ジャーナリストは二度と戦争のためにペンをとらないという誓いのもと、JCJと賞がつくられた。日本の調査報道を育ててきた」と指摘しました。
元朝日新聞記者の小笠原みどりさんが講演し、米国の個人情報収集を告発したスノーデン氏へのインタビューや国家による市民監視の問題について話しました。
閉会あいさつで、橋詰雅博事務局長は、「安倍政権は揺らいできているが、悲願の改憲を捨てていない。阻止するため、気骨あるジャーナリストを応援していただきたい」と訴えました。