第63回日本母親大会が19日、盛岡市を中心に始まりました。日程は2日間。安倍政権が改憲の動きを進めるなか、くらしや教育、平和などについて話しあい、学び、交流します。全国各地から5200人が参加し、雨のなか行われたパレードでは、「9条守れ」「憲法知らない総理はいらない」と唱和しました。
「憲法施行70年―安保法制 共謀罪 市民と野党の共闘」の分科会では、助言者で、東京慈恵会医科大学教授の小沢隆一さんが、安倍政権がねらう改憲の危険性について報告。「安倍改憲を阻止するために、一人ひとりがもっと大きな声をあげていきましょう」と呼びかけました。 初日は、東日本大震災の被災地訪問や、若い世代が語りあう「行列のできるしゃべくりカフェ」など25の分科会を実施しました。
会場からの討論では、「九条の会」などで活動している全国各地の参加者から「絶対に憲法を次世代に引き継ぐために行動したい」「政治を変えるために、市民と野党の共闘を広げたい」などの発言が相つぎました。
山形市から参加した女性(78)は、「各地で進めている、市民と野党の共闘の話が勉強になります」といいます。2年半前から毎月1回、小、中学校からの友人ら5人と憲法の勉強会を始めました。「秋には憲法カフェを計画しています。もっと地域で共同を広げていきたい」
「基地・自衛隊」の分科会では、北海道からの参加者が「私たちが地元でできることは何かを考えさせられました」と語りました。