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きょうの潮流

2017-09-24 | コラム

来年の大河ドラマは「西郷(せご)どん」です。主人公の西郷隆盛がみずから命を絶ったのは140年前のきょう9月24日でした▼明治維新の立役者といわれながら、新政府とたもとを分かち下野。故郷の鹿児島で挙兵し、官軍に鎮圧されました。西郷率いる士族による反乱は西南戦争と呼ばれ、明治初期に起きた一連の蜂起の中では最大。日本最後の内戦です▼名分なき反乱。歴史学者の猪飼隆明・大阪大名誉教授は、西南戦争をそう評しています。目的は、政府による西郷暗殺の企てに対し「尋問の筋これあり」とするもの。民衆が呼応し、武器をもってたたかわざるを得ないと思える戦争の大義ではなかったといいます▼一方、政府軍にとってこの戦争は大きな意味がありました。徴兵令で集められた兵士を指揮する実戦経験を積み、これを機に徴兵制による国民皆兵体制が定着。新兵器の登場をはじめ、近代戦のための軍事技術の開発の場でもありました▼内憂を収めた明治政府は外へ外へと踏み出します。欧米の列強と肩を並べる“一等国”をめざし、アジアに出兵。対外戦争を重ねていった末路の破滅は周知の事実です▼よく安倍首相は「強い日本の復活」を口にします。軍事費を増やし日本もアジア太平洋地域で責任を果たしていくと。いま北朝鮮問題で対話を否定し、圧力一辺倒の姿勢を見せているのも彼のいう「強さ」なのかもしれません。しかし、それがどんな結果をもたらすか。西郷の反乱から日本がたどってきた歴史が教えています。



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