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きょうの潮流

2017-11-11 | コラム

恒例の流行語大賞の候補30語が発表されました。選考委員会によると、今年は例年と比べて“ポスト真実”のように負の言葉が多いといいます▼“忖度(そんたく)”もその一つでしょう。国が“空前絶後の”優遇をした森友・加計学園。そこに安倍首相や官邸の意向が働いたのではないか。世間でも国会でも大焦点となった国政私物化の疑い。その核心部分を表す言葉として使われました▼記録や文書を隠す、証拠も調べず、証言にはまともに答えない。あったことをないことにしようとする首相や政権の態度に国民の不信は“炎上”し、支持率は急落。都議選での自民党の歴史的な惨敗につながりました▼不足もなく、これまで半世紀以上も認めてこなかった獣医学部の新設。大学設置にかかわる文科省の審議会がゴーサインを出しました。首相の親友が理事長を務める加計学園に。臆面もないお友だち“ファースト”です▼公に告発した前文科事務次官の前川喜平氏は「行政がゆがめられた」と。数々の疑念を残しながら、このまま来年4月の開設を許すわけにはいきません。“インスタ映え”しない首相と加計理事長の“共謀罪”の真相解明はこれからです。野党も開会中の国会で追及の手を緩めないでしょう▼疑惑隠しの解散・総選挙で“Jアラート”を鳴らしながら漁夫の利で虚構の多数をとった安倍政権。国民には真摯(しんし)に丁寧に説明するとくり返しながら、野党の質問時間を大幅に減らそうと画策しています。それこそ、“ちーがーうーだーろー!”

 

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