23日告示された東京都知事選挙で、宇都宮けんじ候補以外の一部の候補者が政策論戦から逃げる、異常事態が続いています。
宇都宮事務所によると、告示日の23日から26日まで四つのテレビ討論番組が予定されていました。宇都宮氏はいずれも出席するとテレビ局側に伝えていましたが、すべて中止・延期になりました。各テレビ局は「候補者がそろわないため」と説明しました。
細川護熙(もりひろ)候補は「そこで議論するっていうのはどうなのかなぁ。議論しても話にならない方もある」(22日会見)などと述べ、都民への説明責任を積極的に果たす姿勢は見せていません。舛添要一候補は「政策論争をやらないといけない」(22日会見)と言っていますが、青年会議所などの討論会では、細川氏欠席を理由に不参加を表明し、討論会中止を余儀なくさせています。
宇都宮氏は25日の池袋東口前の演説で、討論から逃げる他候補を「都民を愚弄(ぐろう)するものだ。立候補したなら、堂々と政策討論をするべきだ」と批判しました。