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「抗議する必要があるから、抗議する権利があるから」 ― 人の国のことだけではない!

2016-10-03 | 国際ニュース・世界情勢

  この国はどこに向かおうとしているのでしょうか。ひとの国のことはいえませんが心配です。全米で過去最多の8400万人が見たという米大統領選のテレビ討論会。終わった後にひろがったのは失望感でした。

  民主党クリントン、共和党トランプ両候補の初対決は非難合戦に終始。ある独立系のテレビキャスターは日本の取材に「ほとんどの国民はあの2人の“狭い議論”とは遠いところにいる」と答えています。

  政策以前に問われているのは大統領としての資質や人間性です。イスラム教徒の入国禁止やメキシコとの国境に壁をつくると公言してきたトランプ氏。今度は女性を蔑視する暴言をくり返しています。

  なぜ、こんな人物が大統領候補にまでのし上がったのか。テレビなどは不動産王の彼をたびたび登場させ、過激な発言を面白おかしく伝えてきました。それが人気を得てきた背景にあるとの指摘も。大衆受けする人物を無批判に取り上げるメディアの弊害でしょう。

  討論会と同じ日。米南東部のシャーロット市で開かれた公聴会で9歳の黒人少女が演台に立ちました。「私たちがこんな扱い方をされるのは嫌です。肌の色だけで…」。ここでは黒人男性が警察官に射殺される事件が起きたばかり。

  差別される側の心の痛みがわからない政治は社会に分断と憎悪をもたらします。それを黙って見過ごすわけにはいきません。「抗議する必要があるから、抗議する権利があるから」。涙を流しながら、勇気を振り絞って訴えた少女のように。


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