刻な問題になっている東京電力福島第1原発の放射能汚染水問題をめぐって日本共産党の笠井亮、宮本岳志両衆院議員らは15日、日本原子力学会と国会内で懇談しました。党が9月に発表した緊急提言を各界に届けるなかで実現したものです。原子力学会から同学会事故調委員長で前会長の田中知(さとる)・東京大学教授らが参加しました。
笠井議員は「私たちは、原発への態度を超えて、科学者、技術者、産業界、学会の英知と総力を結集して、汚染水問題をなんとかしたい。そのテーブルをつくるのが政治の仕事だと考えて提言を発表しました。忌憚(きたん)のない、ご意見をお聞きしたい」と述べ、21日に党主催で開く汚染水シンポジウムも案内しました。
田中氏は「(福島第1原発の現状は)準緊急事態。トータルのリスク(危険)を減らすために何をしたらいいのか。世界でも経験ないことで、幅広く総合的に議論しなくてはいけない」と述べ、現下の課題と中長期の課題をしっかりと取り組まないといけないと指摘しました。