玄海原発(佐賀県玄海町)の今冬以降の再稼働を狙い暴走する安倍政権と九州電力に対し、オール九州で再稼働ノーの民意を突き付けようと、「原発いらない!九州実行委員会」は27日、福岡市で集会を開きました。九州全域や韓国などから集まった2500人が、集会とデモ行進で再稼働反対の声を上げました。
集会では玄海原発対策住民会議の仲秋喜道氏が、原発は未完成技術で、規制基準に合格したから安全とは言えないと述べ「玄海の海も青空も土地も放射能で汚したくありません。ともに頑張りましょう」と呼びかけました。
参加者らは繁華街天神の大通りを九州電力本店までデモ行進。本店前の道路を反対側まで埋め尽くしてアピール集会を行いました。
本店前では、各地で原発に反対している市民や政党がリレートーク。日本共産党の真島省三衆院議員は「(故郷や生業(なりわい)を守る)当たり前の思いで立ち上がっている皆さんと一緒に、再稼働阻止へ全力を尽くす」と力を込めました。社民党などの代表が発言。民進党福岡県連がメッセージを寄せました。
集会後、青柳行信実行委員長は「核兵器禁止条約が締結されたが、原発は核兵器をつくる過程でできた。『核兵器』と『核電力』は一体のもので人類と共存できません。今日、多くの人が集まったことが再稼働阻止の底力になると確信している」と語りました。
デモ行進に足を止めていた男性(27)は「原発の問題はふだん気にとめなかったけれど、これだけの人が行動しているのを見て、すごいなと感じた。福岡は玄海原発から近く、何かあったら危ない。地元の人も嫌がっている再稼働はすべきではない」と話しました。