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きょうの潮流

2017-11-02 | コラム

憲法9条をめぐるたたかいは、いよいよ歴史的な局面に入った感があります▼1日、総選挙を受けた特別国会が開会し、第4次安倍内閣が発足しました。与党の自公は、数の上では改憲発議が可能な3分の2を超えています。安倍首相は「日程ありきではない」というものの、来年の通常国会を念頭に発議を狙うのは確実です。「結果を出していく」。首相が自民党の両院議員総会で述べた言葉を甘く見てはなりません▼一方、これに対抗する市民と野党の共闘も、希望の党の登場による分断を乗り越えて、安倍政権の9条改悪に反対するための足場を築きました▼総がかり行動実行委員会の主催で終日おこなわれた国会前行動。「安倍9条改憲」に反対する共産党、立憲民主党、社民党などの議員がそろい踏みし、参加した市民を激励しました。「憲法9条改定案の国会発議を何としても阻止しよう」。共産党の志位和夫委員長のこの訴えが、市民と野党の共闘にとって、当面の最も重要な課題だと感じます▼同時に、衆院本会議場で各党の議席配分を目の当たりにしました。今回の総選挙で身を挺(てい)して分断の流れを食い止め、市民と野党の共闘をつなぎ留める上で大きな役割を果たした共産党の議席が後退したことをあらためて実感し、悔しさがこみあげます▼安倍政権による9条改憲を許さない市民と野党の共同のたたかいを前進させると同時に、共産党が論戦を通じて安倍政権を追い詰め、前進の道を切り開く―新たなたたかいのスタートです。

 

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