日本共産党の志位和夫委員長は28日夕、民進党が同日、「希望の党」への合流を決めたことについて、「民進党がこういう決定をしたことは、重大な背信行為と言わざるを得ない」と批判しました。東京都内で記者団に答えました。
志位氏は、「希望の党」について「結局、結党の際の記者会見を見ても、憲法違反の安保法制=戦争法を容認する、9条を含む憲法改定を推進する。この2点は非常に明瞭です」と指摘。「そういう党に合流するのは、これまでの野党と市民の共闘の、いわば『一丁目一番地』としてとりくんできた安保法制の廃止、立憲主義の回復を事実上投げ捨てたことになります」と述べました。
志位氏は「4野党党首として何度も確認した公党間の合意に背くものであり、市民連合との約束も裏切ることになる」と指摘。その上で「私たちとしては市民と野党の共闘を揺るがず貫きます。共闘の原点を守り、頑張る勇気ある政党、議員、候補者、そして市民連合のみなさんとの協力を追求していきたい」と表明しました。