全労連や新日本婦人の会などでつくる「戦争する国づくりストップ! 憲法を守り・いかす共同センター」(憲法共同センター)は29日、安倍晋三政権の暴走に「ノー」の声を突きつける集会を国会内で開きました。憲法改悪反対、集団的自衛権の行使容認撤回、秘密保護法廃止を求める35万4247人の署名を提出しました。
憲法共同センター
主催者あいさつした自由法曹団の横山雅(まさる)事務局次長は「安倍政権の『戦争する国』づくりがアジアに緊張をもたらしている。軍事力の行使は憎しみの連鎖しか生まない。力を結集してたたかおう」と呼びかけました。
参加者は、日本共産党の穀田恵二国対委員長、井上哲士、仁比聡平、倉林明子、吉良よし子の各参院議員に署名を手渡しました。仁比氏が国会情勢を報告し、「立場の違いを超えた国民的共同が広がっている。この共同を安倍政権打倒の運動に発展させよう」と訴えました。
交流では各地・各団体の代表が草の根の活動を報告しました。
憲法改悪阻止各界連絡会議の平井正事務局長が、安倍政権の暴走を阻止するため、11月11日、同29日に行われる国会包囲行動を成功させようと提起しました。
参加者は集会後、国会議員要請に取り組みました。
一点共闘の活動交流
青年の署名続々 宣伝飛び入りも
憲法共同センターが国会内で開いた集会では、各地や各団体の代表が発言しました。安倍首相の「戦争する国づくり」に反対して若者が次つぎに署名を寄せる様子や、思想・信条の違いを超えて安倍政権打倒の一点共闘を広げる活動を交流しました。
大阪憲法会議・共同センターの山田憲司事務局長は、ある高校生が友人4人と名を連ねてハガキ署名を送ってきたと紹介。「戦争は反対です。日本国憲法は大切だと思うし、政府の勝手な意見で巻き込まれたくない」とのメッセージが書かれていたと話しました。
東京憲法会議の片桐公男事務局長は、憲法9条を守る署名が目標の150万を超えたと報告。宣伝カーで駅や団地をまわると拍手や握手で住民から激励されるとのべ、署名200万を目標に奮闘すると表明しました。
全日本教職員組合の藤田新一副委員長は「教え子を再び戦場に送るなという一点で、地域・職場での共同を広げていきたい」と発言しました。
新日本婦人の会千葉県本部の森田みどり副会長は、紙芝居やパレードでも世論を広げていると報告。木更津では、米軍欠陥機オスプレイ配備に反対する集会が、これまでの枠を超えた団体の共同で成功したと話しました。
埼玉憲法会議の渡辺政成事務局次長は、街頭宣伝で、安倍首相の「戦争する国づくり」に驚いた高校生が「大変なことが起きていることをお父さんにも知らせたい」と話し、ビラを持って帰ったと紹介。宣伝に飛び入りで参加する高校生もいると語り、「私たちの運動の発展が大きな変化を生んでいる。全力でたたかいきろう」と訴えました。