日本共産党の赤嶺政賢議員は21日の衆院安全保障委員会で、沖縄県恩納村の米軍キャンプ・ハンセン内の安富祖(あふそ)ダム工事現場で6、13の両日、米軍の銃弾とみられる物が見つかったことについて、日米両政府の責任による原因の究明と再発防止を求めました。
赤嶺氏は、銃弾とみられるものは、工事現場の水タンク内や、止めてあった従業員の車付近で発見されたと指摘。「人命にかかわる重大な問題だ」と強調しました。
稲田朋美防衛相は「深刻に受け止めなければならない」と述べ、21日に沖縄防衛局の職員を現場に派遣し、沖縄県と恩納村の担当者とともに現場に立ち入り、状況を確認することを明らかにしました。また、「詳細な情報が得られ次第速やかに関係自治体に説明する」と答弁しました。
赤嶺氏は、2008年に金武(きん)町伊芸区の駐車場でナンバープレートに銃弾が刺さった車が発見された事件は、原因も責任もうやむやにされたと指摘。日米両政府の責任で原因を究明し、「基地内の射撃場の閉鎖も含めて、二度と被害が繰り返されないようにすべきだ」と訴えました。
赤嶺氏は米軍ヘリのつり下げ訓練が県内各地でくり返し目撃されていると指摘。米軍に対し「安全面に最大限の配慮を求める」と繰り返す政府に「県民の生活の場での訓練をただちに中止するよう求めるべきだ」と要求しました。