薬害の被害者らが「断ち切ろう 薬害の連鎖」と訴える「薬害根絶デー」の行動が25日、東京都内で行われ、厚生労働省前でのリレートークや集会などに、被害者や支援者など約240人が参加しました。
(写真)「薬害に目をそらさず、フタをするな」
と厚労省前で訴える根絶デー参加者
=25日、東京都千代田区
「薬害根絶デー」は、薬害エイズ事件を受け、厚労省が薬害再発防止を決意する「誓いの碑」を建立した1999年に8月24日を記念して、行動が行われています。
集会では、副作用被害が社会問題となっている子宮頸(けい)がん(HPV)ワクチンが取り上げられました。被害者と、その父母らが登壇し、記憶や視聴力の低下、疲労や倦怠(けんたい)感など被害を訴えました。
診察しても「精神的なもの」として、医師に話を聞いてもらえなかったことや治療費の負担などの苦しさを語り、口々に被害者救済を国に求めました。
副作用で車いすを使っている被害者の高校生は「元の体に戻してほしい。普通の体でバスケがしたい」とのべました。
厚生労働省の「誓いの碑」での集会には、田村憲久厚生労働相が出席。全国薬害被害者団体連絡協議会(薬被連)の花井十伍代表世話人が要望書を田村厚労相に手渡しました。
薬被連は同日、厚労省と文科省と交渉を行いました。