10/9(月) 17:31配信 (聯合ニュース)
【ワシントン聯合ニュース】米国のカーター元大統領が北朝鮮の核問題解決のために訪朝し、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談を希望していることが、8日(現地時間)分かった。
しかし、北朝鮮側の立場はまだ確認されておらず、トランプ米大統領もカーター氏の訪朝に否定的な立場を示しているとされ、実現するかどうかは不透明だ。
北朝鮮専門家で平和学者のパク・ハンシク米ジョージア大名誉教授は聯合ニュースの取材に対し、先月28日にカーター氏と会談したと伝え、「カーター氏はクリントン政権時代の1994年に訪朝し、劇的な反転(核開発の凍結)を引き出したように、存命中にもう一度厳しい状況を解決するための役割を果たしたがっている」と明らかにした。
パク教授は「訪朝の意思は北側にも伝えられた状態」とし、「北側からまだ返答を聞けていない。あちらでも深く悩んでいるのではないか」と述べた。
カーター氏は今月3日付の米紙ワシントンポストに寄稿し、朝鮮半島での「第2の戦争」の可能性を警告し「軍事的攻撃やもう少し強力な経済制裁などは危機を終わらせる即刻的な道にならない」として、平和交渉のための対北朝鮮高官級代表団の派遣を米国政府に提案した。
パク教授は「カーター氏はトランプ大統領にも2度ほど訪朝の意思を伝えたが、トランプ大統領が『(北朝鮮問題は現職の)自分がやらなければならないことだ。元大統領が関与する領域ではない。放っておいてほしい(Leave me alone)』と言ったそうだ」と伝えた。
また、「公式の特使として行くなら(訪朝の)意味が高くなるだろうが、カーター氏は必ずしも特使の資格を望んでいない」とし、「北側の反応など、状況をもう少し見守らなければならない。万一北側が(カーター氏に)公式招待状を送ればトランプ大統領と再び話をするだろうが、トランプ大統領が引き続き反対すれば、どうするかはその時に考えることになると思う」と述べた。